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第720話

Author: フカモリ
今の紗友里は、本当に強くなった。

庭のあちこちに2人の笑い声が響き、やがて西の空があかね色に染まり始める。

頼んでいたお菓子をすっかり平らげた頃、仕事を片付けた信行が迎えにやって来た。

信行の運転で本家へ向かい、みんなで夕食を囲む。

食後に真琴が幸子の話し相手を務めた後、信行が再び車を出し、真琴をマンションまで送ることになった。

美雲は本心では真琴を泊まらせたかったが、無理に引き止めて気まずい思いをさせてはならないと、言葉を胸の内に飲み込んでいた。

帰り道、信行がハンドルを握りながら助手席をちらりと見やると、真琴はシートの片隅に体を丸めて寝息を立てていた。

昼寝をしていなかったせいで、食後に一気に眠気が押し寄せてきたらしい。

信行はエアコンの温度を少し上げ、自分の上着をそっと掛けてやる。

そして、真琴の右手を優しく包み込んだ。

言葉を交わさず、ただこうして車を走らせているだけで、信行の胸は温かな充足感で満たされていく。

世界のすべてを手に入れたかのような心地だった。

*

30分ほど走り、車は真琴のマンションの前で静かに止まった。

真琴が目を覚ます様子はなく、
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Comments (2)
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ウサコッツ
ぜひ、試してみて 今回は大丈夫 例え成美家族が画策しても 信行なら拒絶できるし 真琴が1番大切だってわかってるから
goodnovel comment avatar
mami
名シーン満載! ずっと追いかけてきた読者1としては 感涙
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