เข้าสู่ระบบ莉子の作戦
次に道場で会った時、理由がわかった。要は『道場の支配権』みたいな。
――手っ取り早く莉子を抱くのは簡単だけど、俺を好きになってくれてないとなぁ
「司、勝負よ!」
こいつはビックリ。いつものTシャツではなく、スケスケの下着を道着の中に着ている。親父にとっては眼福。
親父審判で試合開始。
さすがに目のやり場に困る。とりあえずで、組んだものの目は閉じている。
莉子的には『莉子の思うつぼ』なんだろうな。でも俺、目つぶってても気配で分かるんだよね。至近距離だし。
莉子の技は悉く決まらない。
「なんで~?」と泣きそうな声まで聞こえてくる。
さて俺はどうすればいいかな?技だすと当たっちゃうし、出さないと莉子は不満だろうし。はてさて?
力を抑えて足払いでどうだろう?…できるし。
「さて、俺の勝ちでいいかな?」と聞くと、「う~‼」と莉子に威嚇された。でも、莉子は座ってるし。
それから、俺は自分の道着の上着を莉子に羽織らせた。
「全く、オトコを煽るようなセコイことばかりして!それは親父の入れ知恵か?」
莉子は頷く。
「親父~‼」一体何をさせたいんだよ!
「俺の道着、汗臭くて悪い。でも、莉子のその恰好をそのままにしておくのは嫌だから…」
莉子を介抱
翌日の大学にて
「おい、莉子さんが足を痛めてる」「うそマジで⁈」等の話が出た。
「莉子、昨日俺が技出したとこ痛めたのか?大丈夫か?うちにその手の薬あるから学校終わりにうちに来いよ」
「なんかすごい心配性ね、司は」
「そりゃあもう。大事な可愛い婚約者にケガをさせたとあっては…ね?」
莉子、赤面して逃げようとするけど足が痛くてもたもたしてる。
「大丈夫か?どこまでだ?目的地まで運ぶよ」俺は莉子をお姫様抱っこで運ぶ。莉子の赤面が止まらない。
「莉子さぁ、赤面よくするよね?俺それを見るの結構好きなんだ。今は独り占め」
「慣れで赤面しなくなったらどうするの?」
「その時は別の可愛いところが出現してるんだよ、きっと」俺がそう言ったら、また赤面する。
「ところで、重くない?今更だけど。」
「俺は毎日親父のトレーニング受けてるんだぜ?莉子くらい軽いって。逆に壊さないか不安なくらい」
大学終わり道場にて
「えーっと薬はー」
「あ、おふくろ!親父は?」
「出稽古よ」
「怪我させちゃったみたいなんだけど、おふくろは薬あるとこ知らない?」
「家の方に湿布とかあるけど、それでいいかな?」
「今のそのままよりいい」そして俺は莉子を家の中までお姫様抱っこで運んだ。
「薬箱…」莉子が赤面MAXって感じだ。
――はぁ?なんで開けて一番にコンドームがあるんだよ!
「おふくろ…これはいったい。しかも妊娠しちゃってるし」
「一応避妊はしてたんだけど、流れってあるでしょ?」
――知らねーよ‼
「で、湿布はどこだよ?」
「こっち」
薬箱を見せるなー‼
「これで大丈夫よ、莉子さん‼」
「ありがとうございます」
「家までその足で大丈夫か?」
「迎えに来てもらうから大丈夫よ」
――そうでしたね、お嬢様
「なんかあったらメールでも何でも俺に頼れよ?ちゃんと強いんだから」
「そうね、ありがとう。司」奇蹟的に莉子の方から俺にキスをしてくれた。生きててよかった。
うーん、海外じゃ挨拶だし。俺は莉子にハッキリ好きって言ってるけど、莉子からは聞いてないもんなぁ。油断大敵。浮かれて調子に乗らないようにしよう。
メールにて
「今日湿布したとこ、こないだ俺が蹴ったとこか?そうだよな?」
返信「そうだけど、あれは試合中だから気にしないでよ」
返信「嫁入り前の娘にケガをさせるのは気がひけるんだよ」
返信「婚約者に何言ってるの?」
返信「婚約者だろうと嫁入り前の娘には変わりはない」
返信「そんなに心配しないで、私は大丈夫。ちゃんと生きてるよ(笑)」
返信「薬の位置も親父にちゃんと確認しとけばよかった」
返信「大丈夫だから。司だけでしょ?私を傷つけるの。他は司が守ってくれるんでしょ?」
返信「莉子を傷つけたら半殺しだ。莉子は俺がちゃんと守る!」
返信「半殺しって」
返信「俺はそいつを許さない。だから莉子をしっかり守る」
返信「頼もしい。そんなに私を想ってくれてありがとう」
返信「俺は莉子が大好きだ」
返信「ありがとう」
返信「莉子は俺のことをどう思ってるんだ?」
返信「ゴメンね。まだ正直わかんないんだ。司の気持ちは嬉しいよ正直に。で、私は?ってなるとわかんない。」
返信「困らせたか。ゴメン。キズ。痛むようなら俺に言えよ。親父に薬の場所聞いとくからな。それじゃおやすみ」
うーん、女心はわかんない。莉子からキスしておいて自分の気持ちはわからないとな。男みたいに単純じゃないのかもな。しかし…
そんなことを考えていると、ゴロゴロと徹夜になってしまった。
莉子を介抱Ⅱ
翌朝
「おい、トレーニングだ。起きろ」
――徹夜で起きっぱなしです
大学にて
「莉子、足はもう大丈夫なのか?」足には湿布はなく、包帯が巻かれていた。
「うわー‼俺、なんてことを!力抜いたのに。やっぱり壊れやすいんだ。そうだよな、細っこいもんな」
「なんだか、失礼ね」
「だって、俺いっつも親父相手にしか技出してないから加減がわからなくて…」
「この包帯はうちの心配性が付けたのよ!暑いから嫌なんだけど」
「痛みとかは?」
「まだちょっと痛いかな?」
「やっぱり帰りにうちの道場に寄っててよ、薬」
「罪悪感あるの?」
「莉子は小さくて細くて軽くて壊れやすいんだなぁって」
「なんか荷物に貼ってある『割れ物注意』を張られた気分」
「張った気分…」
道場にて
「えーと薬は…親父は確かココって言った」
――だからなんでコンドームが大量にあるんだよ?
「私も手伝うよ」
「いや、莉子は足安静にしないとだろ?」
この大量のコンドームの果てに薬あるのか?
俺は必死で探した。そこにひょっこり親父現る。
「探し物はこれか?」
まさにそれを探してたんだよ!
「どれ、包帯を解くぞー。おい、めっちゃ腫れてるじゃんか。親父‼これ、病院レベルじゃねーか?」
「そうだな。親父さんに言って、すぐに病院で診てもらった方がいい」
莉子がすがるような顔で俺を見る。
「親父、病院はちょっとやめてくれないか?とりあえず薬を塗って、添え木になるものあるか?あ、靴はくのに使うやつ!を添え木代わりにして、包帯で留めて…。莉子、あとで病院拒否った理由をメールでもなんでも教えろよ。これやったの俺なんだからな!」
「鏡月の親父さんには莉子さんの状態を報告しないといけないけど…」俺が首を横に振った。
「親父、このキズは俺の蹴りによるものってのが確かなことだ。今は莉子の意思に任せたい」
「とにかく、莉子さんは今日うちに泊まって行きなさい。そのケガで家に帰ったら間違えなく病院行きだ」
家にて
「今日は莉子さんもいるのね?張り切って料理しちゃう!」
「おい、マナの体にはもう一つ命があるんだから、ほどほどにな」
「で、なんで病院拒否るの?」二人で話したいそうだ。
「しっかし、あんなに加減したつもりだったのに、こんなにしちまって。本当にゴメン!」
「それは試合中だもん。もういいってば。それに加減したって言われると凹むし」
「親父の体なら加減しなくても蹴れるんだけど、親父以外蹴ったことなかったからなぁ」
「高校時代は?」
「家でトレーニング」
「世界大会とか、国内でも大会に出ればよかったのに」
「んー。俺、待ち時間とか嫌いなんだよね。だからかなぁ?試合に出なくなったの」
「私、結構待たせてるけど?」
「それは別口ー」
「おい、夕飯できたぞ。司はルリを呼んで来い」
莉子@早坂家Ⅴ 二人とも風呂から出て司の部屋「さっきは本当にビックリしたんだからな。大学にいる時よりずっとキラキラしてる莉子がいたんだから」「何よー!私だって司のスーツ姿、好きなのよ?服の上から筋肉の感じがわかって」「今日は盗み聞きとかないよな?」「私に聞かないでよ、大学の卒業式まであと数日」「それじゃ、遠慮なく」と、俺と莉子は一つになった。「莉子?また体がだるいとかなんないか?」等いたわりながら。結局は一晩中。「そういえば、朝帰りとか大丈夫なのか?今更だけど」「いいんじゃない?婚約者の家から朝帰りだよ?」「そうだね」と二人で笑い合った。「俺は早朝トレーニングの時間だ」「私も行こうかな?」「ちょっといいか?」 マズい…。Tシャツでもわかる位置にキスマークつけてる。髪で見えない時はいいけど、トレーニングの時は絶対見える。「莉子。ゴメン。無意識に莉子の首筋から鎖骨のあたりにキスマークつけちゃってた。髪で隠せる時はいいけど、髪を束ねたりしたら丸見えだ」「この部屋、鏡ないの?」「ない。男の部屋だからかなぁ?本当にゴメン」「師匠!朝起きてしまい、シャワーを浴びたいのですが?」「風呂場のを使ってくれ」「司!これで確認するね。全身」――なんだか自己嫌悪「湿っぽいぞ、司!」と瓦が飛んでくる。「これは避けるべき?壊すべき?」「その時々で考えろ!」「背後に剛がいたら?壊さないとダメだろう?そういうこっちゃ」――意外。わかりやすいキスマークは突然に「司!師匠‼司を借りますね」 俺は親父からちょっと離されたところに連れていかれた。「結論から言うと、体のあっちこっちについてた…」「マジで?ゴメン」「うなじとかにもついてるのかなぁ?ちょっと見てくれる?」 色っぽいんですけど…「なかったよ」「うーん、パーティードレスでも背中空いてるのはNGだなぁ。あと、髪型も気をつけないとなぁ」「すいません。ってパーティー?俺も参加!だってフィアンセだぜ?エスコートしてなんぼだろ?」「そこの若人二人。莉子さんのキスマークの話かい?」――正解「メイク道具でなんとかなるんじゃないのかな?マナー!」「呼んだ?莉子さんについてるキスマークなんだけど」「もう、司君ってば独占欲強すぎ!で?」「メイクでどうにかできないもんかとマナに相談」
莉子の異変 そんな生活をしていると莉子に異変が起きた。「司。ちょっと205号室にいい?」 あ、莉子が私物化してる教室ね。「んあぁ、いいけどなんだ?」俺は内心ドキドキだ。何かしたか?莉子が嫌がること。何だ?わからん??「あのね…あの…妊娠してるかもなの」「へぇ誰が?」「私」莉子赤面。――マジかよ?予想外だ。避妊はしてた。えぇ?何で?「もしそうなら責任はキッチリとるけど。ってもともと婚約者だけどさ。調べた?」「病院?」「ドラッグストアとかで売ってる妊娠検査薬だよ」莉子は世間知らずだな…。「調べてない」「親には言ってる?」「司にだけ」――うーん、どうしたもんか?「まずは妊娠検査薬で検査だな。買わなきゃだけど、俺が買うのも莉子が買うのもマズいだろ?鏡月にバレたくなかったから、まずは俺に言ったのか?」「司が父親って思ったから」「それは合ってる。うちの両親にバレルのまずいか?おふくろか親父に買ってきてもらうのがいいと思ったんだけど?」「そうね、司の両親なら大丈夫」 その日、家族会議をうちで開き親父もおふくろも大喜び。「孫だぜ?これは男のロマンだな」おふくろ、臨月じゃないのか?「で、妊娠検査薬を買ってきてほしいんだけど」「鏡月の一族は堅そーだもんな。OK。俺が行くよ。臨月のマナが行っても不審だろ?」 親父はそう言い、何種類か妊娠検査薬を買ってきた。「ほい、莉子さん。使い方書いてあるから読んで、調べて~♪」 結果は悉く陰性。親父凹む。「まだ大学あるしね!司‼」「なーんで妊娠なんて思ったんだ?」「…生理がなかなか来なくて。最近だるいし、食欲ないし」「あらあら、莉子さん大変ね。最近だるいは司君のせいよ、きっと。ほら、夜に二人でいちゃついてたから~その疲れでだるかったんじゃない?食欲がないのは気のせいよ。うちでみんなで食べる時はよく食べてたもの」 俺のせいだったのか…結局。自重しないとな。大学を卒業まではあとちょっとだし。莉子@早坂家の夜「で、遅くなったから莉子さん泊ってくな?」「そうします。お邪魔します」 大学卒業まであと2か月くらいか。それまでの辛抱だな。「莉子?どうしようか?卒業するまで全面莉子を抱かない。あと2か月。だって、鏡月での莉子の立場があるんだろ?それを壊すことになるのは嫌だ。俺は莉子が大事だ。壊し
莉子、本気の司を見る 1カ月後道場にて「莉子、足の具合はどうだ?」「こんな感じで、もう腫れてないよー」「どれ?」腫れてた部位を軽く押した。壊さないように。無反応。「親父!莉子の足の具合どう見る?」「お前、触診したんだろ?自信ないのか?」「ない。俺は力加減がわからないから握力で骨を砕いてしまうかもしれないし…」「ありうるところが嫌だな」「俺が触診してもいいか?司?莉子さん?」「お願いします」「師匠なら信頼できます」――親父は信用ならんが「まぁ、完治だね。ただし、同じ攻撃は食らわない方がいいな今は。と言うことを踏まえ、組手。司と莉子さん」――どうしよう?「莉子、Tシャツだよな?」「うん?」「胸に俺の手当たるけどいいのか?」また莉子は赤面した。「俺、目隠しするか?」「感触はあるでしょ?それにハンデってなんか余裕ですーって感じ」――余裕なんだもん「始め」 開始直後、莉子の目の前を上段回し蹴りでかすめた。「一本、そこまで」「ふぅ、莉子を傷つけないで勝ちにいくの難し~‼」「よし。司、俺と組手だ。莉子さん見てて。こいつが本気で空手やるとこ」「俺審判な」――親父、セルフ審判ズルい「じゃ、始め」 道場の空気が変わった。攻撃と防御のくり返しで勝負がつかない。どっちにも莉子にはスキが見えなかった。「あ、莉子さん」と親父呟く。その一瞬司にスキが生まれて、勝負はついた。「師匠、卑怯です」莉子が言う。「あれは作戦だよ」物は言いようってやつだな。「莉子、どうだった?」「なんか、すごかった。司、やっぱり強いんだね。私、司の弱点なのかなぁ?」「ほれ見ろ!親父があんな手を使うから莉子がネガティブになったじゃねーか!」「お前が守るんだろ?」――返す言葉もありません莉子@早坂家の夜「莉子さんうちに泊まっていくか?」親父が問う。楽しそうだ。「泊まっていく理由がありませんから、今日は帰ります」「理由があればいいんだな?」「マナー!今日は料理作り過ぎたよなぁ?」「よくわかったわね。流石だわ」「できたぞ、理由。夕飯作り過ぎたんだ。泊まっていけ」――親父、地味に俺と莉子のこと気づいてる? 楽しそうに、息子で遊ぶのはやめてほしい。 当たり前のように莉子は俺の部屋に泊まっていくことになった。「莉子…声を殺して」 司は部屋
莉子@早坂家 そして、親父・おふくろ・ルリ・俺に加えて今日は莉子の5人の夕飯となった。 莉子は初めて見る親父とおふくろのバカップル全開に赤面が止まらない。それを見た俺は笑いが止まらない。楽しい食卓となった。ルリはいつもマイペースでクールだ。「莉子さんは司の部屋でいいよな」危うく聞き流すところだった。「きちんと客室を用意しましょう」と俺が言うと、「「「えーっ?婚約者同士だからいいじゃん」」」と家族からの攻撃。莉子赤面。 はぁ、仕方ない。話も聞きたいし。 とりあえず、莉子を俺の部屋に運んだ。「俺はそこらへんに転がって寝るから、ベッドは莉子が使え。足、安静にしなきゃなんないしな。で、病院をあんなに拒否った理由は?」「バカにしないでよ?病院ってどうでもいいところをベタベタ触るでしょ?」――莉子にだけだと思う「そういうのが嫌なのよ」「うーん、莉子だから触るんだろうね。中年のおばさんにはそんなことしないだろうね。セクハラかな?でも医療知識がないと治療かもしれないって受け入れちゃうんだよね。俺も一緒に病院行こうか?俺がいたらSPみたいなことはできる。少なくともベタベタは触らせない。俺がケガさせたんだから、どの程度かもわかるし、柔道整復師みたいに神経とか筋肉の名前もわかる」「頼っちゃっていい?」そう莉子に上目遣いで頼まれると、理性が崩れそうになる。「そりゃもちろん。明日な」「明日?」「そういうのは早い方がいいから明日の朝一で整形外科だ」「わかった。一緒に来てね。診察室の中まで」「わかったよ。おやすみ」「ありがとう。おやすみ」――俺、二日連続徹夜は嫌だ。マジで拷問だ…。莉子@早坂家の朝 翌朝 「おい、起きろ。司、トレーニング」――あ、そんな時間か「お前はなーんもしなかったんだな。紳士ぶりやがって」 そんな会話中も瓦は俺目がけて飛んでくる。――こういうのは気兼ねなく蹴れるんだよなぁ「あ、莉子さんまで早朝トレーニング?」「足が治るまで止めとけって。悪化するのが俺は怖い」「司も怖いものあったんだ」クスクスと笑っている。「あ、危ない!」瓦が莉子の方に飛んできた。俺は莉子をカバーしながら、瓦を割った。「親父!しっかり投げろよ!」「悪い!手が滑った。いやぁマナの寝起きが可愛くて…」――くそバカップルが!朝食「司、
莉子の作戦 次に道場で会った時、理由がわかった。要は『道場の支配権』みたいな。――手っ取り早く莉子を抱くのは簡単だけど、俺を好きになってくれてないとなぁ「司、勝負よ!」 こいつはビックリ。いつものTシャツではなく、スケスケの下着を道着の中に着ている。親父にとっては眼福。 親父審判で試合開始。 さすがに目のやり場に困る。とりあえずで、組んだものの目は閉じている。 莉子的には『莉子の思うつぼ』なんだろうな。でも俺、目つぶってても気配で分かるんだよね。至近距離だし。 莉子の技は悉く決まらない。「なんで~?」と泣きそうな声まで聞こえてくる。 さて俺はどうすればいいかな?技だすと当たっちゃうし、出さないと莉子は不満だろうし。はてさて? 力を抑えて足払いでどうだろう?…できるし。「さて、俺の勝ちでいいかな?」と聞くと、「う~‼」と莉子に威嚇された。でも、莉子は座ってるし。 それから、俺は自分の道着の上着を莉子に羽織らせた。「全く、オトコを煽るようなセコイことばかりして!それは親父の入れ知恵か?」 莉子は頷く。「親父~‼」一体何をさせたいんだよ!「俺の道着、汗臭くて悪い。でも、莉子のその恰好をそのままにしておくのは嫌だから…」莉子を介抱 翌日の大学にて「おい、莉子さんが足を痛めてる」「うそマジで⁈」等の話が出た。「莉子、昨日俺が技出したとこ痛めたのか?大丈夫か?うちにその手の薬あるから学校終わりにうちに来いよ」「なんかすごい心配性ね、司は」「そりゃあもう。大事な可愛い婚約者にケガをさせたとあっては…ね?」 莉子、赤面して逃げようとするけど足が痛くてもたもたしてる。「大丈夫か?どこまでだ?目的地まで運ぶよ」俺は莉子をお姫様抱っこで運ぶ。莉子の赤面が止まらない。「莉子さぁ、赤面よくするよね?俺それを見るの結構好きなんだ。今は独り占め」「慣れで赤面しなくなったらどうするの?」「その時は別の可愛いところが出現してるんだよ、きっと」俺がそう言ったら、また赤面する。「ところで、重くない?今更だけど。」「俺は毎日親父のトレーニング受けてるんだぜ?莉子くらい軽いって。逆に壊さないか不安なくらい」 大学終わり道場にて「えーっと薬はー」「あ、おふくろ!親父は?」「出稽古よ」「怪我させちゃったみたいなんだけど、おふくろは薬あるとこ
煩悩まみれの道場 道場で――莉子来るかなぁ?「煩悩退散ー!」と親父が瓦を俺に投げつけてた時に、莉子はやって来た。「師匠、失礼します!トレーニングはスパルタなんですね(笑)」と莉子が言うので、俺はすかさず莉子の耳元で「そうやって笑うと可愛いな」と囁いた。すると莉子は赤面、「師匠、着替えてきます!」と道場から家の方へと去った。――どうしよっかなぁ?このままうまくいくといいんだけど… 莉子が戻ってきた。親父命令で俺と組手ということだ。「こないだは俺負けたけど、今度は絶対俺勝つよ?俺の方が段位上だし」「それはわかんないわよ!」――うーん、何故怒り気味? 親父、審判で試合形式の組手が始まった。 組むと当然だけど、男子は素肌に道着着てるから素肌見えるんだよね。女子はTシャツ着てるかもだけど。「やっぱり、空手してる人の体はいいと思うんだよね」莉子は言う。「親父でも?」「親父って師匠?たまにキスマークついてるけど…」――おい、それはイカンだろ!「恥じらいはないの?」俺は聞く。「ない」と応えられた。 普通は「きゃあ、恥ずかしい」とか腰砕けになるとかあるんだけどなぁ。「うーむ、じゃ筋肉の勉強でもしながら組手しようか?」「随分余裕じゃない?」「だって、莉子より俺の方が余裕で強いんだもん。いつでも勝てる」「それなら、すぐ勝って見せてよ」 お言葉に甘えて、寸止め正拳突きで一本取った。「なんで当てなかったのよ?」「痛いでしょ?俺みたく腹筋割れてたりボクシングやってたりしない限り」 また親父から瓦が飛んできた。俺は素手で割った。いつものことだ。おっと莉子のカバーはちゃんとした。「筋肉の勉強する?」「知ってるからお断りします」――釣れないなぁ。このままロマンティックな展開にいくんだろうか?俺の弱点「あ、そうだ。さっきは瓦の破片から守ってくれたんでしょ?お礼を言うわ」「莉子ー、『お礼を言うわ』じゃなくて『ありがとう』の方が俺は嬉しいな」「ありがとう…」「あとね、莉子は俺の名前呼んでくれてないでしょ?名前呼んでほしいなぁ」「呼ぶ機会ないんだもん」「俺はいっぱい莉子って呼んでるけど、機会ないのか…」「もうっ、司!このリベンジは絶対するんだから‼」「無理ですー。俺は毎日親父のトレーニング受けてるんだぜ?」「頑張るもん」「ど







