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第1365話

Author: かんもく
想像するまでもなく、彼は良い日々を送っていない。

「入院棟はあっちだ。行こう」ボディーガードの健剛が、二人がその場に立ち尽くしたまま動かないのを見て、沈黙を破る。

三人は入院棟へ向かう。

神経内科に着くと、とわこは奏に言う。「ボディーガードの人に支払いをさせて」

奏はすぐにカードを取り出し、ボディーガードに手渡す。

ボディーガードが去ると、とわこは奏の手を引き、医師の診察室へ入る。

室内には医師が二人座っていて、二人が入ってきたのを見て少し驚いた様子を見せる。

とわこはそのまま奏を診察室奥の洗面所へ引き込み、扉を閉める。

「断れって言っただろう。どうして俺の言うことを聞かない」奏が先に口を開き、とわこを問い詰める。

「どうして私が剛の診察を断らなきゃいけないの」とわこには自分なりの考えがある。「三郎さんが言ってた。剛が死ねば、あなたが彼にした約束は果たさなくてよくなるって」

奏は彼女の大胆すぎる発想に言葉を失う。「この機会に、剛を殺すつもりか」

「だめなの?」彼女は眉をつり上げる。「誰にも気づかれないようにできる。私がやったって、絶対に分からないように」

「……あの連中が、理屈の通じる紳士だと思うのか」

彼女は言葉に詰まる。

「剛が万が一死んだら、お前が手を下していなくても、あいつの手下たちはお前を八つ裂きにする。ましてやお前が殺したとなれば、なおさらだ」奏はきっぱりと否定する。

「じゃあ、殺さなきゃ、私が治療するしかないってこと?冗談じゃない……」

「その病衣はどうした」奏は彼女の服装に目を向ける。「具合が悪いのか?」

彼女は慌てて顔を赤らめる。マイクについた嘘を思い出し、とっさに言い繕う。「婦人科系。ちょっとした手術を受けるだけ」

彼の瞳に一瞬、ぎこちない色が走る。「あとで連中が来たら、腹が痛いふりをしろ。治療はできないと言えばいい。剛が目を覚ましてお前を見たら、大貴の死を思い出す。感謝なんてするはずがない。分かってるな」

「うん……」とわこは俯くが、すぐに顔を上げて彼を見る。「あなたが剛に、これから先ずっとY国を離れないって約束したことも、真帆と子どもを作るって言ったことも、本心じゃないよね」

彼女は、彼の喉仏が色気を帯びて上下するのを見つめる。聞きたくない答えが返ってくる気がして、急に怖くなる。

「奏。私に剛を殺させ
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ウサコッツ
剛は奏が殺害するのが良い それで奏も真帆も道連れで とわこは我関せずにしましょう 無事に帰国して 新しい生活を子供たちと過ごして欲しい
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