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第19話

Author: ひとつの甜菜
「妹さんの造血機能は、すでにほとんど働いていない状態です。もともとの治療方針では、毎日輸血を行い、症状を少しでも和らげる予定でした。

ですが今、彼女が極めて特殊な血液型であることが分かりました。この稀な血液型は、当病院の在庫にもほとんど残っていません。

もしすぐに献血できる方が見つからなければ、明日にはもう血液の在庫が尽きてしまいます」

新一は深く眉をひそめた。「他の病院から急ぎで融通してもらうことはできないんですか」

医師は静かに首を振った。「先ほど確認しましたが、ロンドン中のどの病院も、この血液型は慢性的に不足している状態です」

二人の深刻なやりとりを黙って聞いていた大知が、ここで口を開いた。「彼女と同じ血液型の人を知っています。すぐに秘書に連れてこさせて、献血させます」

妹の命がかかっている以上、新一もそれを無下に拒みはしなかったが、それでも冷ややかに釘を刺した。「これで許してもらえるなんて、夢にも思うなよ」

青あざだらけの顔に、大知はひどく苦い笑みを浮かべた。「もともと、俺が奈月にしなければならない償いです。許しを求める資格すら、俺にはない」

一方、遠く離れた街
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