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第152話

Auteur: 雨の若君
「なんだと?」

司野の周囲の空気が一気に冷え込む。冷たい霧を湛えた目が、容赦なく東山を射抜く。

東山はここに連れてこられる前に、すでにたっぷり痛めつけられている。もう隠す気力もない。

「彼女、自分から海に飛び込んだんだ……」

司野の体が一瞬揺れる。

東山は必死に自分の責任じゃないと主張する。「奥町に着いたら解放するって言ったんだ。なのに、あいつが勝手に飛び込んだんだよ!」

司野は低く問う。

「なぜ助けなかった?」

その問いに、誰も口を開かない。

強盗に被害者を助けろって、そりゃ無理な話だろう。

自分は愛人を選んで妻を見捨てたくせに、今さら助けろなんて……それは無茶だ。

司野は沈黙する。その沈黙に、底知れぬ自責の念が滲む。本当なら一番助けるべきだったのは自分じゃないか。なのに、自分は一体何をしてきた?

司野の船は、東山が話した海域で捜索を始める。自ら海に潜って素羽を探す。だが、この広い海の中で人一人探すなんて、ほとんど不可能だ。

生きていれば本人を、死んでいればせめて遺体を。どちらにせよ、素羽の姿を見つけるまでは、司野は決して彼女の死を信じない。

岩治は、何時
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Commentaires (3)
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敬江
えっ?このタイミングで偽装死じゃなかったの? またこんな事件に巻き込まれるのが何度も繰り返されるまで読み続ける感じ?
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カナリア
あれ このまま逃げるんじゃないの? いいタイミングだったのに…
goodnovel comment avatar
中村 由美
離婚出来ますように。これ以上司野達が素羽を苦しませないように
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