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第2話

ผู้เขียน: 蘇璃
「おい親父、言っとくけど、俺の嫁に失礼なこと言ったら許さねぇぞ」

近藤父は怒りを抑えきれず、手を振り上げた。

「許さないだと?俺に歯向かうつもりか?!」

智也は私を守るようにして、その場から少し距離を取った。

私は彼の手を軽く叩いてから、書斎に入った。

近藤父と近藤母は椅子に座っていたが、私には座るよう促さなかった。

しばらく立って様子を見ていたが、何も言われないので、自分でソファに腰を下ろした。

私を嫌う人たちに、わざわざ愛想を振りまくつもりなんてない。

せいぜい、外の人や智也の前でだけ、嫁としての義理を見せるくらいだ。

「会社の人間から聞いたけど、あのプロジェクト、よくやったそうじゃないか」

「すべてお母様のご指導の賜物です」

陰で妨害しなければ、もっといい結果を出せたのに――そう心の中で付け加えた。

彼らは、近藤家の跡取りの妻には一定の能力を求めるが、あまりに目立ちすぎるのは気に入らないらしい。

翼が強くなれば、鳥は巣を飛び立つとでも思っているのだろう。

近藤母はゆっくりとお茶をすすりながら言った。

「でもね、今お腹の子もだいぶ大きくなってきたんだから、会社の仕事は少し控えたらどうかしら?

外で誰かに見られでもしたら、うちが嫁を酷使してるって思われかねないわ」

「私の部下がしっかり見ているから、大丈夫よ」

しばらくの沈黙の後、私は小声で答えた。

「わかりました」

近藤母は満足そうに頷いた。

他のことはともかく、近藤母は私を評価しているようだ。

度胸があって、野心もある。努力を惜しまないし、学ぶ意欲もある。

有利な状況ではすぐにチャンスを掴み、不利な状況では躊躇なく頭を下げる。

体裁なんて気にしない、その柔軟さがあるからだ。

ただ、それを理解していないのは、あのバカ息子くらいだろう。

ここ数年、目を光らせていた。

横山雪乃が近藤家の命運を握り、何か野心を抱かないように。

幸い、彼女はここ数年、近藤家のために全力を尽くしてくれた。

息子との仲も良好だし、お腹には新しい命もいる。

そう考えてから、念のため口を開いた。

「そういえば、須藤桜が帰国したみたいね」

私は部屋を出ようとした足を止めた。

「お母様、それはどなたのことですか?」

近藤母は黙ったままだった。

雪乃が桜を知らないなんて、信じられない。

息子が幼稚園で誰と手を繋いだかまで調べているような人なのだから。

もちろん、私は桜のことを知っている。

智也の初恋の相手で、大学を卒業した直後、彼女は結婚しようとしたが、近藤家の長老たちが反対し、海外へ送り出された。

その結果、二人は別れることになり、智也はしばらく落ち込んでいたのだ。

その夜、寝る前に私は智也の髪を少し強めに引っ張った。

智也は眠そうに目をこすりながら、ぼんやりと私に近づいてきてキスをした。

「雪乃、どうしたの?水が飲みたいの?」

ため息をついた。

こんなバカ相手に何を気にしているんだろう、と少し笑えてきた。

「何でもないよ。寝て」

翌朝、目を覚ますと、智也はすでに朝食を用意していた。

私は昨日の近藤家の両親との会話を、隠すことなく彼に伝えた。

ただ、桜の帰国に関する話題だけは省いた。

智也は私に牛乳を注ぎながら、あっけらかんと笑った。

「そんなの気にすんなよ。今どきそんなこと気にしてる奴なんて古臭いんだよ」

「雪乃、お前がやりたいことをやればいい。俺はいつだってお前の味方だ」

彼は私のお腹を優しく撫でながら、冗談っぽく言った。

「おい、ちゃんとお利口にしてろよ。ママはお前のために一生懸命ミルク代を稼いでるんだから」

私は思わず笑ってしまった。

「まだ小さいんだから、何言ってるかなんて分かるわけないでしょ」

世間の噂とは違って、智也はただ私に騙されているわけではない。

彼は全て分かっている。私の目標や理想も理解して、

それでも自分が踏み台になることを甘んじて受け入れているのだ。

智也は車を丁寧に運転し、会社まで送ってくれた。

車を降りる前、彼は色々と心配そうに話してきた。

「バッグに入ってる果物、ちゃんと食べろよ。昼ご飯は俺が届けるから」

私は窓越しに彼の頬に軽くキスをした。

智也は会社では働いておらず、自分のアートスタジオを経営している。

スタジオは会社から少し離れている。

「昼は無理しなくていいよ。簡単に済ませるし、アシスタントに頼んでもいいから」

「俺の嫁と子どものためだ。これくらい苦にならないよ」
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