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第4話

ผู้เขียน: マリモ
胸の奥がぎゅっと締めつけられ、考える間もなく、私は全力で授賞式へと駆け出した。

会場に着いたとき、哲夫がちょうどオーダーメイドのドレスをまとった玲奈にトロフィーを手渡そうとしていた。

まるで絵に描いたような理想のカップル。

そこにすっぴんで髪も乱れた私が現れた瞬間、場の厳かな空気が一気に凍りついた。

壇上の哲夫は微笑みを浮かべ、私が一夜で自分の決断を後悔し、詫びを入れに来たと思い込んでいるようだった。

だが、その思い込みはすぐに裏切られることになる。

周囲の軽蔑の視線を浴びながら、私は一歩ずつ玲奈に近づき、目を見開いて叫んだ。

「村上、あんた、私の母に何をしたの?母に手を出したなんて絶対に許さない!」

周囲から冷笑と野次が飛び交い、哲夫の顔は引きつり、私を乱暴に突き飛ばした。

「圭子、玲奈に手を出すな!」

私は壇上から転げ落ち、内臓がひっくり返るような衝撃で息をのんだ。

哲夫が思わず一歩踏み出し、玲奈が慌てて壇上から降りて私の腕を取って支えた。

「圭子さん、何を言ってるのか全然わからないよ。もう哲夫さんを困らせないで」

そう言うと、彼女は私を引き寄せ、耳元で囁いた。

「圭子さんって本当に勘が鋭いのね。まさか私があなたの母を連れ出したって気づくなんて。でもね、彼女をどうしたか、当ててみて?」

玲奈は明るく華やかに笑った。その瞳に宿る狂気に気づいたのは、私だけだった。

胸が疼くようにざわめき、もはや我慢できずに彼女の首を掴み、力任せに締め上げた。

「村上!私の母を返して!」

次の瞬間、凄まじい力で私を引き離され、不意打ちの平手打ちが頬に炸裂した。

哲夫は震える手を上げたまま、顔を歪めて暗くしていた。

「圭子、これまで十分に顔を立ててやった。たかがトロフィーのためにプライドまで捨てるのか?お前は本当に見栄っ張りな女だ!」

彼の視線に映る私は、狂って、みっともなく、惨めだった。

それでも頭の中では、母の今の状況ばかりが鳴り響いていた。

次の瞬間、私は哲夫の手からトロフィーを奪い取り、勢いのまま玲奈に突進した。

「あっ!」

だが、その一撃は哲夫の背中に当たった。

彼が渾身の力で押し返した瞬間、トロフィーの鋭い翼が私の頬を切り裂いた。鮮血がカーペットに滲み、トロフィーが床にゴロンと転がり落ちた。

「圭子、正気か!」

哲夫の目が届かない死角で、玲奈が手にしたリモコンを私にちらりと見せた。

なんと、爆弾のカウントダウンはあと三分!

彼女はハンカチを取り出し、私の血を拭いながら、口元に挑発的な笑みを浮かべた。

「おばさんはね、今、玄関前の車の中にいるわ。あの時、彼女を轢き、障害者にしたあの車よ。わざわざ買い戻しておいたの」

咄嗟に、世界がぐるぐる回るような感覚に襲われた。

私はふらつきながら外へ走り出そうとしたが、哲夫のボディーガードが鉄壁のように立ちふさがった。

背後から、哲夫の悪魔のような怒声が轟いた。

「人を殴って逃げるつもりか?すぐに戻って土下座して詫びろ!」

同時に、母に仕掛けられた爆弾のカウントダウンの音が、私の心臓を締め付けるように鳴り響いた。

ピッ、ピッ、ピッ……

私はもう何も考えられず、どすんと膝をついて地面にひれ伏し、三度頭を地面に打ち付けた。憎しみを込めて二人を一瞥した。

哲夫は呆然として、思わず私を引き留めようと手を伸ばした。

だが、私は振り返ることなく、全力で玄関前の車へと駆け出した。

何もかも投げ捨てて走り去る私の背中を、哲夫はただ呆然と見つめていた。胸の奥に、訳の分からない重苦しさが沈んでいく。

玲奈が彼の意識を現実へ引き戻す。「哲夫さん、さっそく挨拶に行くわよ」

「ああ……」

男がかすかに躊躇して振り向いたその瞬間――ドッーンと轟音が響き、次の瞬間、噴き出す熱風が襲ってきた……
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