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56話

Auteur: 水沼早紀
last update Dernière mise à jour: 2026-01-31 08:34:37

それはいいことだし、赤ちゃんにとってもきっと嬉しいことだと思う。

「良かったね。パパは頑張ってるよ」

お腹の赤ちゃんに話しかけてみる。

「藍、今この子動いたよ」

「マジ?そっか。よく動くようになってきたな、赤ちゃん」

「うん。きっと活発な子になりそうだね」

もちろん、この子が動くたびに嬉しくなるのは確かである。

「そうかもな」

「なんだか、藍みたいね」

なんて思いながらも、我が子が産まれてくるのを誰よりも楽しみにしているのは、きっと藍だ。

藍にとっては待望の第一子で、初めて父親になるのだから。わたしにとっても、初めての出産になるから、不安があるけど。

父親になるという不安よりも、産まれてくる楽しみの方が大きいのだと、藍は言っていた。

「そうだな。……すげぇ、楽しみだな」

「そうだね。もうすぐ、産まれるね」

お腹に手を当てながら、そう呟くわたしに、藍は「産まれたら、たくさん子供の写真を撮らないとな」なんて笑いながら言っていた。

「そうだね。撮らないと、だね」

きっと高城社長も、この子が産まれてくるのを楽しみにしているはずだ。

孫のためにまだまだ健康でいないとダメだなと、藍にこの前言って
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