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第12話

Auteur: たまちゃん
「ねぇ、早く言って!この子は、本当に野口家の子なのかどうか!」撫子は激しく怒っていた。彼女の横に静かに立っていたボディーガードが、いきなりドアを押し開けた。

ドアの前に立つ亮太と撫子の姿を見て、佳奈は驚きのあまり尻もちをついた。さっきまでの威勢の良さは、まるで幻だったかのようだ。

隆はとっくに顔面蒼白で、ソファに座ったままブルブルと震えていた。

たとえ松田家がどれだけ有力だとしても、野口家と事を構えるなんて、とてもじゃないができなかった。

亮太が撫子を支えながらゆっくりと個室に入ってくると、隆はそれを見て、慌てて彼女のために席を譲った。

「言って!一体どういうことなの!」

撫子の顔は険しかった。席に座るやいなや、たまらず口を開いた。

大柄なボディーガードが佳奈と隆に近づくと、二人は慌てた表情を見せた。特に佳奈の瞳には、恐怖がありありと浮かんでいた。

「あ、あの、まずはお茶でも一口、そんなに怒るとお体に障りますよ」

隆は急いで給仕に目配せした。給仕が恭しくお茶を運んでくると、彼はさっと撫子のそばに駆け寄り、愛想笑いを浮かべて言った。「この件は俺とは関係ありません。確かに
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