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第863話

Author: 一匹の金魚
礼央はそっと千咲の背中をポンと叩き、手に持っていたお菓子の袋を渡した。「中には千咲の好きなイチゴ味のクッキーと、この前欲しがっていたウサギのぬいぐるみが入ってるよ」

千咲は袋を受け取り、興奮しながら開けて、中のぬいぐるみを見ると、目を細めて笑った。

しかし、千咲が喜んだ後、彼女の動作は次第に慎重になり、小さな手でぬいぐるみをしっかり握り、先ほどのように礼央の首に抱きつこうとはしなかった。

彼女は以前、「パパ」と呼ぶたびに、礼央が眉をひそめてそう呼ぶなと言ったことを思い出した。

翔太だけが彼をパパと呼べた。

千咲の心に一抹の恐怖がよぎった――

パパはまた不機嫌になるんじゃないかな?

礼央はすぐに千咲の表情の変化に気づいた。

彼は千咲の目に浮かぶ慎重さを見て、胸がギュッと締め付けられるような感覚に襲われ、切なくて痛かった。

彼は原因を知っていた。

これまでずっと冷たく接していたからだ。

今では、千咲に「パパ」と一声呼ばせることさえも慎重にさせてしまった。

彼は手を伸ばし、そっと千咲の髪を撫で、声を特に優しくして、「うん、パパはここにいるよ」と言った。

この優しい返
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Mga Comments (3)
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まかろん
千咲が礼央に走って抱きつくとこよかった(泣) なにしても狙われるんやし、普通に仲良くしてたらよいとおもう
goodnovel comment avatar
久美
最近は安心して読めるしほっこりするしいい感じ!このまま礼央も治ってほしい。
goodnovel comment avatar
n
863話でやっと!ほのぼの千咲ストーリーが読めた! 千咲は真衣といると少しお姉さんになるけど、優しいパパがいると年相応のお子ちゃまになるのが可愛いわ。 この状況が長く続くといいなぁ。
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