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第25話

Author: 花朔
「奥様、お部屋の掃除は終わりました。何かご入用でしたら、お申し付けくださいませ」

使用人は丁寧な口調でそう言った。

紗夜は軽く頷き、彼女たちが部屋を出て行った後、部屋のドアを押し開けた。

最後にこの部屋に泊まったのは、もう一ヶ月以上前のこと。

ちょうど彩が帰国したその日だった。

その時、文翔は彼女からの連絡を受け取るとすぐに紗夜を放り出し、空港へ迎えに行ってしまい、その夜は一晩中戻ってこなかった。

紗夜は、志津子に問い詰められた時、彼の代わりに「会社の急用です」と嘘をついてごまかした。

本当は仕事なんかじゃなく、彩との再会に浮かれて、燃え上がる昔の情に火をつけていただけなのに。

そして今夜も、きっと彼は戻ってこない。

彩のそばに付きっきりで看病していることだろう。

なにしろ「あの元カノ」がケガをしたのだ。

ベッドの横で直接面倒を見なければ、安心できないはず。

紗夜は、彼がどこにいようが気にも留めなかった。

ただ、彼が自分に面倒をかけなければそれでいい。

すでに夜も更けていた。

紗夜は頭のヘアピンを外して洗面所へ向かった。

洗い終えた後、寝巻きを持ってくる
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Comments (2)
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hime kichi
同感です。もっと毅然とした態度とって欲しい。
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辛子明太子
ねえ皆さん、紗夜ってイラ付く女ですよね?
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