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第23話

Autor: 暁山朱里
蒼士は京一の質問に答えた。

「峯崎市が災害地支援のために、医療チームを編成して、難なくここまでたどり着けたんだ」

「そうだったのか」

京一は頷いた。

二人は互いに目を合わせた。その眼差しには様々な感情が渦巻いている。

星奈は二人の異様な雰囲気には気づいておらず、心配そうに前に進んで言った。

「京一さん、外はこんな大雨なのに、何をしに出かけたのですか?」

京一が彼女たち親子と一緒のホテルの部屋に宿泊しているため、気を使って外出したのではないかと星奈は心配したのだ。

しかし、その言葉がここにいる二人の男の耳には、また違った意味に聞こえていた。

波のない静かな水面に竹の棒をさして、引っかき回されたかのように、二人の顔色は変わった。

蒼士は込み上げてきた不愉快さをどうにか抑え込み、下を向いて星奈に言った。

「京一さんはとても忙しい人なんだ。彼のプライベートなことを俺らが詮索しないほうがいいぞ」

星奈は彼のその戒めにハッとし、顔を赤くさせた。

「京一さん、すみません、そういう意味じゃ……」

「星奈」

京一は弁解しようとしたが、それを蒼士の言葉に遮られた。

「京一さ
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