【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜 通

【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜 通

last updateTerakhir Diperbarui : 2026-01-12
Oleh:  彼方Baru saja diperbarui
Bahasa: Japanese
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 彼方流麻雀小説の世界へようこそ――  この物語は【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜の第2巻として出させてもらうのですが、なんだ2巻かと思って戻らないで大丈夫です。例えるなら、ドラ◯ンクエスト2を思い浮かべてください。あれ、2から始めて全然大丈夫でしょう。これもそんな感じ。2巻からで大丈夫なんです。世界観が繋がっているけど1から順番に読む必要はない。二章からで全然楽しめる作りです。なので、これを最初に開いたならここから読んでくれたらいいんです。そのために2巻ってわかりづらいようにあえて『通』なんて書いたんです。  主人公が少女じゃないとかも気にしないで。  最後には、読んで良かった――と必ず思うはずですから。  

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【牌神話】〜麻雀少女激闘戦記〜 通

Saat memotong kue tar, Zelda Hilmawan, adik kelasku yang satu jurusan denganku memberikan potongan kue pertama pada Ardi Wijaya yang datang tergesa-gesa.

Bagaikan orang asing yang sama sekali tidak saling kenal, Ardi sama sekali tidak memperhatikan kehadiranku. Padahal aku ini Raisa Larasati, istrinya yang setiap malam tidur seranjang dengannya.

Tiba-tiba suasana menjadi sedikit riuh, kemudian ada orang yang berseru dengan nada setengah bercanda, "Wah, Zelda, apa ini tandanya kamu mau umumin hubunganmu?"

Gadis dengan rambut tersanggul itu tampak tersipu malu memandang pria di sampingnya. Dengan terbata-bata, dia berkata, "Kak Ardi jauh-jauh datang kemari, pasti capek 'kan?"

Suara gadis itu terdengar begitu lembut, ditambah lesung pipi yang menghias di pipinya, tak heran kalau orang-orang menyayanginya.

Ucapan gadis itu memang tidak salah, jarak waktu perjalanan dari Mogowa ke Fakultas Kedokteran hampir satu setengah jam. Kali ini pun, penampilan Ardi tampak begitu formal. Dia mengenakan setelan jas kemeja dipadu dengan dasi panjang. Bahkan dasi itu pun dia posisikan dengan begitu rapi. Tampaknya Ardi sudah menghabiskan banyak waktu untuk penampilannya ini.

Padahal dua jam yang lalu, Ardi masih berada di ruang bedah.

Berlagak seperti kesatria sejati, Ardi menerima potongan kue itu. Dari gerakan tangan sampai caranya berdiri pun tampak begitu agung. Cahaya lampu di atas kepalanya semakin memancarkan pesona di wajahnya. Matanya yang biasanya tampak tegas dan tajam, kini diwarnai dengan sedikit kelembutan.

"Omong-omong, aku memang sudah lapar."

Suara Ardi terdengar sangat rendah. Saat dia berbicara, pandangan matanya tertuju pada Zelda. Nada suara Ardi terdengar begitu hangat.

Ardi yang sekarang, berbeda sekali dengan Ardi yang biasanya selalu serius dan tidak pernah bercanda.

Telinga gadis itu pun terlihat memerah, dia berbisik, "Kak Ardi, semuanya sedang melihat kita, nih."

Ardi sedikit mendongak, pandangannya menyapu wajah semua orang yang menonton di sana, kemudian berhenti di wajahku. Kemudian, dia berkata dengan tenang, "Dia tampak asing."

Jemariku sedikit mengepal. Aku berpikir, padahal kami sudah menikah tiga tahun, tapi akting Ardi masih saja sebagus dulu.

Benar juga sih, sejak awal kami berdua hanya kawin kontrak. Bahkan buku nikah kami pun diurus oleh sopir Keluarga Wijaya. Ini adalah sebuah pernikahan kontrak yang nyata tapi semu. Terhadap orang luar, dia tidak ingin mengakui statusku. Sudi tak sudi, aku tetap harus menerimanya.

Aku pun meladeni aktingnya dan menjawab perkataannya tadi, "Bulan lalu, kita bertemu di perayaan hari jadi kampus."

Waktu itu Zelda juga di sana. Kepala jurusan menugaskan Zelda dan beberapa adik kelas yang lain sebagai penyambut tamu. Mereka bertugas menyambut para senior berprestasi seperti Ardi.

Setelah dipikir-pikir, kurasa Zelda dan Ardi berkenalan pada saat itu.

Kalau dihitung-hitung, mereka baru kenal selama sebulan.

Ardi tidak tertarik dengan jawabanku sama sekali, dia tidak melanjutkan ucapannya, bagaikan orang yang sudah tidak mengingatku saja.

Melihat situasi ini, Zelda buru-buru mencairkan suasana. "Kak Ardi belum tahu, 'kan? Kak Raisa itu primadona kampus yang terkenal. Dia diterima masuk ke kampus kami lewat jalur khusus karena prestasinya yang gemilang. Dia sangat hebat."

Begitu mendengar "diterima lewat jalur khusus", hatiku terasa kecut.

Delapan tahun yang lalu, hanya karena ucapan Ardi, aku tanpa berpikir panjang langsung memilih jurusan kedokteran yang sama dengan Ardi.

Delapan tahun berlalu, kami malah menjadi orang asing yang paling familier satu sama lain.

Terdengar suara batuk ringan, Ardi dengan santai bertanya, "Apa dia sehebat Kak Ardi-mu?"

Dia memberi penekanan pada "Kak Ardi-mu".

Walaupun kata-kata itu tidak kasar, tetapi kesombongannya itu terasa begitu menusuk telinga.

Dia memang pantas berkata seperti itu. Persaingan di Mogowa begitu ketat, dengan bakat belajarnya yang luar biasa, dia sudah berhasil menjadi orang nomor dua di Departemen Bedah Saraf di usia yang begitu muda. Dia adalah panutan para adik kelas di Fakultas Kedokteran.

Mahasiswa biasa sepertiku yang belajar mengandalkan ketekunan ini memang tidak sebanding dengannya.

Zelda juga memahami hal ini dengan jelas. Matanya yang selincah kancil itu melirik ke arahku lalu melirik ke arah Ardi lagi. Dia lalu berkata dengan hati-hati, "Kak Ardi, apa aku ada salah omong ...."

Sebelum selesai bicara, pria itu sudah mengangkat jari telunjuknya dan mencolek topi ulang tahun gadis itu dengan pelan.

Terlihat jelas betapa pria itu menyayangi Zelda.

Sorak-sorai kembali bergema, suasana di ruangan itu pun menjadi riuh. Namun, hatiku malah seolah tenggelam perlahan ke dasar lautan.

Aku baru sadar, pria yang sudah kukejar selama delapan tahun ini, suamiku ini ... ternyata memiliki sisi humoris seperti ini.

Dia ingat bahwa ini adalah hari ulang tahun Zelda. Pria itu bahkan sampai rela menerjang hujan demi hadir di sini. Namun, dia sama sekali tidak ingat, ini juga hari ulang tahun istrinya, hari ulang tahunku.

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【牌神話】通第1部〜麻雀少女激闘戦記〜  ――人はごく稀に神化するという。 ある仮説によれば全ての神々には元の姿があり、なんらかのきっかけで神へと姿を変えることがあるとか。 そして神は様々な所に現れる。それは麻雀界とて例外ではない。 この話は、麻雀の神とそれに深く関わった少女あるいは少年たちの熱い青春の物語。その大全である。 ◆◇◆◇もくじ➖️メインストーリー➖️第1部 麻雀少女激闘戦記二章 闇メン三章 護りのミサト!四章 スノウドロップ➖️サイドストーリー➖️3.約束4.愛さん➖️牌神話テーマソング➖️戦場の足跡➖️表紙イラスト➖️しろねこ。◆◇◆◇ごきげんよう、彼方です! 麻雀の楽しさを1人でも多くの人に伝えたくてこの物語を書いています。良いと思いましたらぜひ拡散の方をよろしくお願いします!この小説の読み方は──── ──これは時間の経過です。2つなら少しの、3つなら大きな時間の経過になります。思考吹き出しのイメージですね。── ────これは時間の遡りです。────これはちょっとした区切りです。◆◇◆◇これは視点変更か大きな区切りです。 これを意識していれば視点混乱などしないで読めると思います。 では、最後に。本編に入る前に確認しますけど。あなたは麻雀に精通してますか? してる? では次に進んで下さい。でももし、まだわからない。よく知らない。まるで無知。という方は読めない漢字があるかもしれません。それをここでざっと書いておきましょう。 まず牌(はい)の名称です。 1〜9の数字があり、スートは3種です。スート……スートって何か言い換えられないかな。色、絵柄、いや種類……かな。まあ、種族というか。そんな感じ。で読み方は1=いー2=りゃん3=さん4=すー5=うー6=ろー7=ちー8=ぱー9=きゅーこれが基本。種族の読み方は萬=まん(わんとも言うが基本はまん)筒=ぴん索=そーでもこれは略してて実際は萬子筒子索子(まんずぴんずそーず)と言うもの。漢数字が萬子数字に丸が囲ってあるのが筒子全角数字が索子です。 つまり二とあればこれはりゃんまんを持ってるってことで⑤ならうーぴんを持ってるってこと。OK?ここまでが数牌(すうはい)の説明。で、他にも字牌(じはい)
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