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第13話

Autor: サンシャイン
司は震える指でお馴染みの番号をタップし、発信した。

だが、耳に届くのは無機質な機械音だけだ。「おかけになった電話番号は……」

着信拒否の設定だ。

彼はラインを開き、入力欄に打ち込んだ。

【どこにいる?】

だが、届いていなかった、いくら待っても返事はない。

ブロックされている。

「クソッ!」

彼はハンドルを力一杯殴りつけた。クラクションが長く鳴り響き、静まり返った地下駐車場に谺した。

彼女は自分をブロックしたのだ。

未練の欠片も残さず、きっぱりと。

彼女は自分を捨てたのだ。

「ふざけるな!橘結衣、いい度胸じゃないか!」

その時、車の窓が軽く叩かれた。

外には莉乃が立っていた。完璧なメイクを施しているが表情は悲しげで、手には保温容器を提げていた。

「司くん、どうして一人でいなくなっちゃったの。私を置き去りにして……」

司がぼんやりと顔を上げると、街灯の下に立つその華奢なシルエットが、記憶の中の雨の夜の光景と重なった。

あの時、結衣は全身ずぶ濡れになりながらも傘をすべて彼の方へ傾け、自分は寒さで震えていた。

彼は思わず口走った。「結衣……」

莉乃の笑顔が
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