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第45章:裏切りの仮面*悠真

last update Last Updated: 2025-11-22 23:58:58
ポリ袋を頭にかぶったまま、抵抗を続ける神崎。

「ぐっ……あぁっ……!」

明らかに苦しそうな声を上げる。と、マンションの中からもう一人、見知らぬ男が出てきた。

「僕が手足を抑えます! あんまりやり過ぎない方がいいです、死んでしまいます!」

「……お前、誰だ⁉」

「奥野です! 遠藤先輩の、職場の後輩です!」

こんな状況でも礼儀正しく自己紹介する男、奥野。もちろん有言実行で、神崎の両手は抑えつけている。

「はいっ、これで縛り付けて!」

と、香澄から何かを渡された。結束バンドとビニールテープだ。なかなか用意周到……いや感心している場合ではない。俺と奥野で、テキパキと神崎を縛った。

やがて、ガックリと力を無くす神崎。

「えっ……死んだ⁉」

「いや、失神してるだけです。とりあえず、顔の袋は外しましょう」

奥野から言われるまま、恐る恐るポリ袋を外す。その下から出てきたのは、目が血走り、泡を吹いている神崎だ。予想が的中した。俺を裏切り、遥花たちを脅かしていたのは、やはり長年俺のすぐそばにいたこの男……やるせなさが胸を締めつける。間違いであって欲しかった。

「悠真……一体、どうやって入ってきたの?」

震える声で遥花が尋ねる。俺は言葉を濁した。

「それは……まぁ、いいじゃないか」

偶然やってきたテレビクルーに、テニスボールを渡すことで得られた鍵で……なんて、いま話しても信じてもらえないだろうし、混乱を与えるだけだ。

香澄は不満そうな顔をしながらも、震える声で言った。

「助けは要らないなんて言ったけど……助かったわ。ありがとう」

俺は首を振る。

「礼には及ばんさ。むしろ、俺のせいで君たちにこんな危険が及んでいるんだと思う。すまなかった」

俺の謝罪に、遥花は怯えた声で言った。

「やっぱり、大道寺家の子供を私が産んだから、こんなことになってるのね……? 神崎さんも、どうしてこんなことを?」

俺は、のびている神崎を見ながら答えた。

「俺もうまく説明できない……だが、俺をハメた女に言われたんだ。百合子さ。俺のことを狙っている“組織”がいると。少なくとも俺は……そしてステアリンググループは、そういう脅威にさらされている」

言葉を失っている遥花と香澄。俺は続けた。

「こいつの犯行も、こいつ単独じゃ
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  • 百合な親友と共に双子を育てる離婚妻。元夫とのすれ違い愛には裏があった   第77章・屋上の決戦*悠真

    俺たちは屋上へ駆け上がった。数百メートル離れた遠くの夜空に、ヘリの赤い航行灯が点滅しているのが見える。隆一は、まだ屋上の中央に立っていた。逃亡する前に何とか間に合いはしたが、やつの周りを黒い戦闘服の戦闘員が3人、銃を構えて囲んでいる。海外の組織か……まさか会社の金で雇ったんじゃないだろうな?「ほう、大道寺悠真とその仲間たちめ、生きていたのか。だが、そうでなくては面白くもない。天が我らを選ぶか、お前たちを選ぶか。奇しくもこちらは4人、お前たちも4人。正々堂々、ここでしっかり決着といこうじゃないか」「何が正々堂々だ、武器を持ってやがるクセに……」が、不利な状況はそれだけじゃなかった。「sophila……おい、どうした! そっちへ行くな!」bearから離れたsophilaが突然、隆一の元へ歩いていく。隆一は両手を広げ、sophilaを腕の中に抱きしめた。隆一に抱かれながら、唇と唇で熱くキスを交わす隆一とsophila……まさか、また洗脳ってやつか!?「おっと、5対3か。やはりsophilaは私が作った傑作だよ。私の姿を見たり、香水を嗅いだりすると、従順に従うよう躾けておいた。その甲斐があったな」「クソッ、やっぱり連れて来なきゃよかったじゃねえか……!」これが絶体絶命というやつか……。「おい、大道寺悠真。こんなことで諦められては困る。仕事も収まっていなければ報酬もまだだからな。俺はどんなことがあろうと、任された仕事を最後までまっとうする主義だ」と、bearが柔道の構えを見せる。銃相手に肉弾戦……無謀でしかない。が、俺は見逃さなかった。bearの構えを見て、敵が一瞬怯んだのを。外国人は日本人の柔道を恐れると聞く。まだ、勝機があるかもしれない。「行くぞ」そんな声が聞こえたかと思ったときにはすでに、bearは戦闘員に向かって突進していた。素早い動きで最初の戦闘員の銃口を掴み、大外刈りで投げ飛ばす。銃が床に落ち、戦闘員が倒れる。次の戦闘員が慌てて銃を発砲するが、照準が合わず、弾は虚空に消える。bearは払い腰でその戦闘員を宙に舞わせ、床に叩きつけた。「馬鹿者、何をやっている!」隆一が叱咤し、三人目の戦闘員がbearに発砲する。bearは避けようとしたが間に合わず、肩に被弾した。「ぐっ……」呻いて、床に転がるbear。床に血が溢れていく。「be

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