LOGIN☆★完結済★☆ 子爵家の娘イースは、幼馴染のロイに想いを寄せていた。 十年以上積み重ねた想いを告白するが、振られてしまい、故郷を離れて田舎で一人で暮らすことを決める。 そんな彼女は、ある日森で血まみれの男を見つけた。 瀕死のその男が、驚くほどロイに似ていることに気づいて、命を対価に要求を差し出した。 「助けてあげる、だから私の言うことを聞いてね」 助けた男を好きな男と同じ金髪に染めさせて、彼の影を重ねて男と日常を過ごす。 一方、金髪に染められた男、エルは、山賊としての過去を持ちながらも、彼女の優しさや献身に心を揺さぶられ、彼女に対する感情が日に日に強まっていくが──? ☆★完結済★☆
View More1
“Michael? Michael? Michael? Still sleeping this late in the morning?” I heard my dad shout from the living room. I grumbled as I covered my head with my pillow. Cant I even sleep past seven o’clock even on a weekend? And he still calls it late.
“Michael?” came his loud shout again. I resisted the urge to tear the pillow apart but I then threw away my covers in annoyance.
“coming” I lazily shouted as I literally dragged my legs out of my bedroom then to the grand sitting room. My shoulders hunched visibly
“not again” I sighed. Dante Marcus was standing beside the door fumbling with his red tie, he just never knew how to tie them.
“don’t just stand there, come help me” he frowned giving up.
Why don’t you call your wife to come do it? I said inwardly as I tied it for him.
I got adopted when I was still a six-month old baby, as I was told any time I asked about my parents. Dante Marcus was the only father I knew. His wife who was also my step mom owned a large pharmaceutical company and would most of the time stay at work. Dante Marcus was the owner of an executive watch company; they were so filthy rich but they still worked as if there would be no tomorrow.
“you have heard about the blood tests that have been recently going round” he said as a matter of fact
“what about them?’ I asked
Recently there has been talks about blood tests going round in the country. Kids at the age of sixteen were required to undergo the blood test and it was mandatory. That thing was all over the news, advertisements, blogs just to encourage people to get the test. I always wondered why not the old geezers or the new born babies, why sixteen? It could be any teenager but they only test the ones in their sixteenth age.
“The doctors would come by to collect your blood sample and test it…I spoke with one of them earlier this morning” he said adjusting the tie I had made for him on his neck. He picked his briefcase from the floor then prepared to leave
“Dad?” I stopped him
“I already sent your weekly allowance to your card” he quickly replied after stopping to look at me.
“not that” I sighed “don’t you think the tests are a bit doubtful? …I mean the government is giving hazy details about it … shouldn’t I postpone this until I’m sure?”
“you don’t fear syringes, do you?” he frowned
“no” I shook my head
“and you don’t believe in rumors” he asked again
“no, and what rumors?”
“Good, then you shouldn’t have any problems in the afternoon. I’ll be back to talk you through it if you perhaps fear being poked with needles” he left with that not waiting for me to speak. I don’t fear syringes, I scoffed and what rumors was he talking about.
I remained standing there until I had the sound of his car leave the parking lots and our automatic gates get shut.
Are the tests some kind of blood control method the government is using to limit the population of citizens? Because there was clearly more than just the blood test involved, something the government was hiding from us. I never ever loved to be in the dark about something and I was surprised that most of the people in the country were very cool with it. They didn’t even raise questions.
Our country, Crest country was a diplomatic one ruled by the government under one president. We lived in the state’s capital, in the richest estate in the city. I studied in Van private academy , the most expensive private academy in the city and I was currently on my tenth grade. Due to our high status, there was absolutely no way I would simply miss the blood test. This was just jumping into a crocodile’s mouth and testing if it would bite you
「心配いたしました!」 屋敷の外にでると、数人の男たちが駆け寄ってきた。 ああと頷いて体に付いた煤を払う。 「大丈夫だったか?」 歩み寄ってきたのは父だった。 「ほら、ジャケット」 渡されたのは、自分のものではないジャケット。 「え?」 渡してきたの顔を見ると、お前のだろうと言ってきた。 「ロイ。お前が渡してきたんじゃないか」 そんな心当たりはない。 「我々が外に出たのを見て──彼女はどこだと言ってジャケットを脱いで屋敷の方に飛び出したじゃないか」 一体どうやって、二階の窓から飛び込んだのだろう。──僕と同じ顔をしたあの男は。 「そのあとまたお前が現れて、同じことを聞いてきた時には火事の恐怖で狂ったのかとおもったぞ」 「は」 笑ってしまう。 僕のものではない、薄汚れたジャケットを見て笑ってしまった。僕のふりをして会場に入ろうとしていたのか? もう分からない。 「はははは!」 同じ顔でも、中身はまったく違うと思った。 笑ってしまう。笑いが止まらない。 「どうした? ロイ? ……イースは?」 ずっと笑い続ける僕を見て、悲しみで狂ったのだと誰も彼女のことを聞いてこなかった。 笑い続けると喉が渇いた。 炎の中に消える彼女の姿は、今までで一番美しい姿だった。 fin.
正式な婚約披露パーティーというわけではないが、客人は多く、華やかなパーティーになった。 私の視線の先では楽団が音楽を奏で、広間の中央では煌びやかなドレスを纏った客人たちが踊っている。 ドリンクをテーブルに置いて、隣に立つロイの顔を見上げた。 私の視線に気付いたロイが、口を付けていたグラスを離す。「どうしたんだい?」 灰色の瞳から目を背ける。広間で踊る人たちは花のようだ。「少し、踊りたくなってしまって」「イース」 どうしたんだい、と彼が眉を下げた。「今までだって、僕はこうしていたじゃないか」 そうね。そうよ。 私はどんな場所でも、ロイの横に立っているだけで幸せだったのに。 なのに、その声のせいで、どうしても望みを言いたくなってしまう。 その声は、望みを叶えてくれると思ってるから。「……戻ってきてからの、きみは少し変わったね」「え?」「一体、きみは僕みたいな男と、どんな風に過ごして、何を言わせていたんだい?」 声に不穏があった。嫌な空気になると思って、緊張で肌がピリついた。 顎を引いた私に、ロイは穏やかさを取り戻して笑いかけた。「きみはあんまり、家から離れてた時のとこを話さないから」「……あなたと離れていた時期のことなんて、忘れてしまったから」 嘘よ。忘れてなんかいない。 目の前の顔を見る限り、忘れられるわけがない。 パーティーの喧騒が、どこか遠く聞こえる。 分かったよ、とロイが頷いた。「……たまには、踊るのも悪くないかな?」 そう言ったロイが、私に手を伸ばした。 伸ばされた手に、私が──。 その瞬間、いくつもの混じった悲鳴が、パーティー会場を切り裂いた。「なんだ!?」 悲鳴は広間の奥からだった。他の空間に続くその扉の奥から転がるように現れたメイドが会場中に叫んだ。 その服の裾には、煤《すす》がついていた。「お逃げください!」 尋常でないその様子に、音楽が止まり人々が騒然とする。「火が! 火が上がっております──火事です!」 途端に会場中はパニックになった。 緊張が伝播して悲鳴が飛び交い、食器が割れる音がする。 そんな客人たちを前に、ロイが高らかに言った。「落ち着いてください。出口はすぐ、あちらです!」 この場全員の命を慮るその言葉の横で、私はたった一つの命のことしか考えられなかった。「
「奪ってほしいと言ってくれ」 言ってくれたらその通りにするつもりだった。 俺に願いを叶えさせてほしかった。 俺の言葉に笑ってくれると思ったのに、彼女は傷ついた顔をした。「言えないわ」 その言葉に耳を疑った。「行けないわ、私……」「イース」「あなたとは、行けない」「イース……!」 断られてしまえば、名前を呼ぶしかできなかった。 俺が呼ぶたびに、泣きそうな顔をするのに──どうして。どうしてお前は。「私はあなたの傍にいる資格がないわ」「そんなの」 そんなの俺が悩まなかったと思うのか。 どんな思いでここに来たと思ってる。 どうしてお前がそんなことを言うんだ。 彼女の金髪は蝋燭の弱い明かりでも光って見えた。「……あなたと彼が違うことを、私はよく分かったの」「…………それは」 それはどういうことだと、聞こうとして飲み込んだ。 拒絶の後では、もう聞きたくはなかった。 拳を握りしめた俺に、彼女はゆっくりと言った。「けれど、願いを叶えてくれるなら、一つだけ」 お願いさせてと俺に言った。 いくらだって叶えるのに。「あ?」 言われれば何個だって、叶えてやるのに。「ふふ……ねえ、やっぱり私、寂しいの」 なら俺に、出会ったときと同じことを言えばいいのに。 彼女は俺の目を見ずにこう言った。「だから、今更だけどグリンを引き取ってもいい?」「勝手だな」「そうね」 俺の嫌味などまったく刺さっていなさそうだった。彼女に撫でられて、グリンが喉を鳴らしている。「けどいつも、付き合ってくれたわね」「言われたからな。言ったのはお前だろ」 傍にいてと。俺に望んだのはお前だろ。 俺の言葉に、悲しい顔で笑った。「ごめんなさい」 悲しいなら泣いてくれたらいいのに、涙の一滴も流しやしなかった。「謝られたら、俺が許さないわけがないだろ」 彼女は、許しも、俺のことも求めなかった。「どうか私みたいな女は忘れて、自由に生きて。縛り付けて、ごめんなさい」 俺を見上げて彼女が言った。「エル。あなたは私の光よ」 眩しさで目をくらませて、そのまま奪って窓の外に飛び出してしまいたかった。「あなたが作ってくれた影の中で、私は生きていくわ」
私とロイの婚約を祝って開催されるパーティーはもう明日に迫っている。 隅々まで管理の行き届いたロイの家の庭は、あの屋敷の咲きっぱなしの花たちとは全然違う。「父がお気に入りのワインを取り寄せてたよ」「まあ、そうなの」 隣を歩くロイのエスコートは紳士的だ。「ねえ……ロイ」「ん?」 聞き返す時だって、ガラの悪い言葉はない。「どうしたんだい?」 眼差しは柔らかで、口調には貴族らしい品がある。「パーティーに備えて、ダンスの練習とかしなくていいかしら?」 そう聞くと、ああと相槌をして視線を逸らされる。「僕たちは主役なんだし、むしろ座って見ている方がいいだろう」「踊らないの?」「それより挨拶回りとかの方が大事だ」 とても彼らしい返事だった。「そうね……」「そうとも」 ロイが頷く。「事業に集中して家名を大きくしたいんだ」 わかってくれるね? とロイは言った。「わかってくれるだろう? 僕をずっと、見てきてくれたきみなら」 ええそうよ。 私はずっとあなたを見てきた。 だから間違えてしまったの。もう間違えない。 次に手を取る相手を、私はきっと間違えない。 月がない夜。明日はパーティーだというのにまったく眠れなかった。 招待しているという客人のリストを父から渡されていた。蝋燭の明かりでそれを眺める。 殆どが姉の繋がりと、ロイの事業に興味がある客人ばかりのようだ。 私は誰の名を呼ぶでもなく、壁の花であればいいのだろう。 それを望んでいたはずだ。 ロイと結ばれることだけを、願っていたはずだ。 蝋燭の明かりに手元の紙を眺めていると、窓の方からカタンと物音がして顔を上げた。 閉めていたはずなカーテンが夜の風に静かに揺れている。 変だな、と立ち上がったその時。それが聞こえた。「不用心だな」 昼間に聞いた声と同じ。 なのに──闇と共に窓から現れたその声は、まったく違う。 エル。 今日同じ顔を見た。いや、全然違う。ロイはそんな表情《カオ》をしない。「なん、エ」「静かにしろ」 現れたその窓から室内に押し入ると、私の肩を掴んだ。 その手が熱くて強くて、痛い。「俺は山賊だ」 エルが私の顎を持ち上げた。 山の中で蝋燭の明かりに照らされて、その髪色は赤く見えた。「奪いにきたんだ」 エルが続けた。「俺は俺らしく──お
reviews