【R18・NTR】幼い日の告白と未来への種

【R18・NTR】幼い日の告白と未来への種

last updateHuling Na-update : 2025-12-05
By:  みみっくIn-update ngayon lang
Language: Japanese
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18禁です。(NTR要素あり) 長年想いを寄せていた幼馴染のカオルに告白するも、「美形で金持ちの男が良い」と振られたユウ。心を閉ざしていたユウだが、新しい彼氏と問題が起きてしまい、学校でひどい噂が広まるカオルを放っておけず、彼女の家へと向かう。 そこでユウは、カオルが抱えていた秘密と、ひどい仕打ちを受けていた事実を知る。過去に傷つき弱ったカオルと、彼女を裏切り者だと感じながらも、惹かれてしまうユウ。二人の関係は、過去の純粋な思い出と目の当たりにした残酷な現実が交錯する中、再び動き始める。 これは、一度壊れてしまった幼馴染との関係を、再び築き直そうとするが……

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Kabanata 1

1話 忘れられない君の言葉

『公園の約束』

 春のやわらかな風が、ブランコの鎖をきぃきぃと寂しげに鳴らしていた。夕暮れの公園には、もう誰の姿もない。遊具が地面に落とす影は長く伸び、空は少しずつ、茜色に染まり始めていた。まるで、今日という一日が終わってしまうことを惜しむかのように、淡く滲むグラデーションが広がっている。

「ねぇ、ユウマくん!」

 カオルの甲高い声が、広々とした芝生の上に響いた。ポニーテールにするにはまだ短い、真っ黒な髪を、細いピンで懸命に留めている彼女は、火照った赤い顔でユウマの背中を追いかけてくる。少し開いた口から漏れる白い息が、春の冷たい空気に溶けていった。

「んー? なにー?」

 ユウマは、滑り台のてっぺんに腰を下ろし、ぼんやりと空を見上げていた。茶色がかったくせ毛が、風にふわりと揺れる。その視線はどこか遠く、今目の前にある現実とは別の場所にいるかのようだった。

 カオルは彼の隣にちょこんと座ると、両手を膝の上に置いて、小さな指をぎこちなくもじもじと動かす。何度も胸の中で繰り返した言葉。何度も言おうとして、結局喉の奥に引っ込んでしまった言葉。でも、今日こそは、そう強く決心していた。

「ねぇ、ユウマくん……大きくなったらさ、あの……結婚してくれる?」

 その言葉は、風に乗ってふわりと滑り台の上を漂った。カオルの頬は夕焼けの色にも勝るほど真っ赤で、その瞳は、嘘偽りなく真っ直ぐにユウマを見つめている。彼女の心臓は、ドクドクと鼓動を速め、耳の奥で激しく鳴り響いていた。

 ユウマは、ぽかんと口を開けて彼女を見つめる。そして、少しだけ、くしゃりと笑った。

「えー? 結婚? それって、大人がするやつでしょ?」

「うん、でも、わたし、大人になったらユウマくんと結婚したいの!」

 カオルは、きらきらと目を輝かせて言った。その瞳には、ユウマの言葉を疑う気持ちも、自分の気持ちに迷う心もなかった。ただ、ユウマのことが好きだから。ただ、ずっと一緒にいたいから。それだけだった。

 ユウマは、少し考えるふりをして、再び空を見上げた。そして、子供特有の無邪気な残酷さで、ふいっと肩をすくめた。

「んー、わかんない。俺、サッカーのほうが楽しいし。」

 カオルの顔から、一瞬だけ笑顔が消え、影が差した。しかし、彼女はすぐに、太陽のような明るい笑顔を取り戻す。その笑顔の裏に隠された、ほんの少しの寂しさなど、ユウマには気づくはずもなかった。

「じゃあ、また明日も言うね! ユウマくんが“うん”って言うまで、ずーっと言うから!」

 ユウマは苦笑いを浮かべ、滑り台を滑り降りていく。カオルもそのあとを慌てて追いかけた。二人の小さな影が、夕焼けに照らされた地面に並んで伸びていく。

 カオルの声は、何度も何度も夕暮れの空に響いた。

「ねぇ、ユウマくん、結婚してくれる?」

「ねぇ、ユウマくん、大好きだよ!」

 その純粋な言葉は、幼い日の風景の中に、少しずつ溶けていった。そして、ユウマの心の奥底に、まだ気づかれることもないまま、いつか芽吹くことを夢見る小さな種として、そっと残されたのだった。

『すれ違いのはじまり』

 秋の冷たい風が、校庭の落ち葉をさらさらと揺らしていた。まるで、過ぎ去った夏を懐かしんでいるかのような、乾いた音だ。放課後の空は少しだけ赤く染まり、昇降口の前には、ようやく帰り支度を終えた子供たちの賑やかな声がまだ残っていた。

 ユウマは、少しだけ使い込まれたランドセルを背負ったまま、校舎の裏手にある小さなベンチに腰を下ろしていた。その隣にはカオル。夏を越して伸びた髪は肩にかかるほどになり、かつてピンで留めていた頃よりもずっと大人びて見える。だが、その表情はどこか不機嫌そうで、口元は固く結ばれていた。

「なあ、カオル」

 ユウマが、少しだけいたずらっぽく、ニヤリと笑いながら言った。

「お前さ、俺のこと好きなんだろ?」

 カオルは、ぴくりと肩を揺らす。彼女の心臓が、ドキンと大きく跳ねた。そして、すぐに顔をそむける。

「えっ? わっ、ちがうし。……あれ、小さい時の話でしょー! もう、恥ずかしいこと言わないでよねー!」

 声は強がっていたが、耳の先がほんのりと赤く染まっている。ユウマは、その反応を見て、さらに面白そうに笑った。

「でもさー、“結婚してくれる?”って、あれ、何回言ったっけ? 10回? 20回?」

「うるさいっ!」

 カオルは、ランドセルの肩紐をぎゅっと握りしめた。彼女の指先が、白く硬くなる。その仕草が、どこか子供っぽくて、でももう“子供”ではないような、そんな不思議な距離感を二人の間に感じさせた。

「……あれは、ほんとに小さい時の話だから。今は、そういうの、別に……興味ないし。」

 ユウマは、その言葉を聞いて、少しだけ黙り込んだ。そして、ゆっくりと顔を上げ、茜色に染まる空を見つめる。

「そっか。……でも、俺は、あの時のカオル、けっこう好きだったけどな。」

 カオルは、何も言い返さなかった。ただ、風に揺れる髪を手で押さえながら、遠くの校舎をぼんやりと見ていた。その横顔は、どこか寂しそうで、けれど、その表情は意地っ張りに固く閉ざされている。

 ユウマは、そんなカオルをじっと見つめて、心の中でそっと呟く。

(……今は言ってくれないけど、俺はずっと覚えてる。カオルが俺に言ってくれた“好き”も、“結婚してくれる?”も。)

 そして、いつかまた、あの無邪気で真っ直ぐな言葉を聞ける日が来るのなら――その時は、ちゃんと胸を張って、“はい”と答えよう。

 夕焼けの中、二人の影は、地面に並んで長く伸びていく。しかし、ほんのわずかだけ、その間には距離が空いていた。

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Higit pang Kabanata
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45 Kabanata
1話 忘れられない君の言葉
『公園の約束』 春のやわらかな風が、ブランコの鎖をきぃきぃと寂しげに鳴らしていた。夕暮れの公園には、もう誰の姿もない。遊具が地面に落とす影は長く伸び、空は少しずつ、茜色に染まり始めていた。まるで、今日という一日が終わってしまうことを惜しむかのように、淡く滲むグラデーションが広がっている。「ねぇ、ユウマくん!」 カオルの甲高い声が、広々とした芝生の上に響いた。ポニーテールにするにはまだ短い、真っ黒な髪を、細いピンで懸命に留めている彼女は、火照った赤い顔でユウマの背中を追いかけてくる。少し開いた口から漏れる白い息が、春の冷たい空気に溶けていった。「んー? なにー?」 ユウマは、滑り台のてっぺんに腰を下ろし、ぼんやりと空を見上げていた。茶色がかったくせ毛が、風にふわりと揺れる。その視線はどこか遠く、今目の前にある現実とは別の場所にいるかのようだった。 カオルは彼の隣にちょこんと座ると、両手を膝の上に置いて、小さな指をぎこちなくもじもじと動かす。何度も胸の中で繰り返した言葉。何度も言おうとして、結局喉の奥に引っ込んでしまった言葉。でも、今日こそは、そう強く決心していた。「ねぇ、ユウマくん……大きくなったらさ、あの……結婚してくれる?」 その言葉は、風に乗ってふわりと滑り台の上を漂った。カオルの頬は夕焼けの色にも勝るほど真っ赤で、その瞳は、嘘偽りなく真っ直ぐにユウマを見つめている。彼女の心臓は、ドクドクと鼓動を速め、耳の奥で激しく鳴り響いていた。 ユウマは、ぽかんと口を開けて彼女を見つめる。そして、少しだけ、くしゃりと笑った。「えー? 結婚? それって、大人がするやつでしょ?」「うん、でも、わたし、大人になったらユウマくんと結婚したいの!」 カオルは、きらきらと目を輝かせて言った。その瞳には、ユウマの言葉を疑う気持ちも、自分の気持ちに迷う心もなかった。ただ、ユウマのことが好きだから。ただ、ずっと一緒にいたいから。それだけだった。 ユウマは、少し考えるふりをして、再び空を見上げた。そして、子供特有の無邪気な残酷さで、ふいっと肩をすくめた。「んー、わかんない。俺、サッカーのほうが楽しいし。」 カオルの顔から、一瞬だけ笑顔が消え、影が差した。しかし、彼女はすぐに、太陽のような明るい笑顔を取り戻す。その笑顔の裏に隠された、ほんの少しの寂しさなど、ユウマ
last updateHuling Na-update : 2025-10-16
Magbasa pa
2話 届かない言葉、届かない心
『告白の記録』 小学校高学年の春。校庭の桜が、風に吹かれてはらはらと舞っていた。薄紅色の花びらが、まるで雪のように二人の間を通り過ぎていく。 放課後、誰もいなくなった遊具の前で、ユウマはランドセルを背負ったまま、カオルの前に立っていた。カオルは、結び直したポニーテールのゴムを指先でいじりながら、少しだけ不思議そうな顔でユウマを見つめている。「……なに? 急に呼び出して。」 ユウマは、手のひらにじっとりとにじむ汗を、ズボンの裾でそっと拭いながら言葉を探していた。ふざけたり、馬鹿なことを言ったりするのは得意だ。だが、こんな風に真剣な感情を伝えるのは、生まれて初めての経験だった。「えっと……その……俺さ、カオルのこと、好きなんだ。」 カオルは、ユウマの言葉に目を見開いた。驚きと、ほんの少しの戸惑いがその瞳に浮かび、そしてすぐに、その視線を下へとそらす。「……そっか。ありがと。」 その言葉は、柔らかく優しい響きを持っていた。だが、ユウマにはどこか遠く、手が届かない場所にあるように感じられた。「でもね、ユウマ。私、もっと大人になってからじゃないと、そういうの考えられないかも。」 ユウマは、その言葉に、少しだけ自嘲気味に笑って「そっか」と短く答える。それが、ユウマにとっての初めての告白であり、初めての失恋だった。 中学に入ってからも、ユウマの気持ちは変わることがなかった。部活帰りの夕暮れ、蛍光灯の下でテスト勉強に励む合間、文化祭の準備で賑わう教室。ユウマは何度も、カオルに告白するタイミングを探し続けた。「カオル、俺さ、やっぱりお前のこと好きなんだよ。」「……また? ほんと、懲りないよね。」 カオルは、呆れたような表情を浮かべて、くすりと笑う。だが、その笑顔はどこか照れくさそうに、下を向いていた。「……ユウマのそういうところ、嫌いじゃないけど。……でも、私の理想って、もっと上なの。ごめんね。」 ユウマは、その度に「そっか」と笑いながら、その言葉を受け入れた。振られることには慣れていた。だが、カオルの言葉の端々に、決して冷たい拒絶ではない、ほんの少しの優しさが含まれていることも知っていた。 完全に拒絶されているわけじゃない。でも、一歩も前に進めない。届いているようで、届かない。それが、ユウマの中でずっと続いていた、もどかしい感情だった。(……俺
last updateHuling Na-update : 2025-10-16
Magbasa pa
3話 初恋の残像
 カオルは、ポニーテールの毛先を指でくるくるといじりながら、少しだけ冷ややかに笑った。その笑みは、ユウマに向けた優しさではなく、諦めに近いものだった。「まあ……あんたのこと、嫌いじゃないよ? 昔から一緒にいたし、一緒にいて気楽だし。でも、“恋愛対象”にはならないの。だって、私の理想ってもっと上だからさ。」 その言葉は、あまりにも決定的だった。それは、これまでユウマが抱き続けてきた、淡い“可能性”の全てに、冷たい蓋をするようだった。 カオルはユウマに背を向けて歩き出す。夕暮れの風に、制服のスカートがひらひらと揺れ、彼女の背中がどんどん遠ざかっていく。そして、ほんの少しだけ、肩越しに振り返った。「……いつまでも夢見てないで、現実見たら? あんたには、もっと似合う相手がいると思うよ。それは、私じゃないよ……」 その一言は、優しさのようでいて、ユウマの心に深く傷を残す、残酷なものだった。ユウマは、ただその場に立ち尽くし、彼女の小さな背中が校門へと消えていくのを、見送ることしかできなかった。 夕陽が、彼の影を長く長く引き伸ばしていた。まるで、決して届くことのない、二人の間の距離をなぞるように。 何となく察してはいた。急に素っ気なくなり、俺と距離を置き始めたカオルの様子に、胸の奥がきゅうと締め付けられるような予感が芽生えた。周りの女子たちのひそひそ話も、その予感を裏付けるように俺の耳に届く。 どうやら、相手はひとつ上の先輩らしい。カオルが以前、嬉しそうに話していた「美形でお金持ちの先輩」という噂の人物だ。そして、しばらくして女子の友達経由で、二人が付き合い始めたという決定的な情報が耳に入ってきた。 その噂を聞かずとも、浮かれて上機嫌なカオルを見れば、すべてを悟ることができた。彼女は、周りの女子の友達に、少し得意げに、そしてはにかむような笑顔で、新しい彼氏のことを話しているのが聞こえてくる。彼がどれだけお金持ちで優しいか、どこへ連れて行ってもらったか、どんなプレゼントをもらったか。その幸せそうな声が、俺の心に小さな棘を刺していくようだった。 俺は、最後の告白以来、カオルとは一度も話をしていない。顔を合わせることも避けていた。あの冷たい視線が忘れられなかった。はっきりと、「あんたとはレベルが違うの。顔も、雰囲気も、将来性も。全部、比べるまでもない」と、まるで俺
last updateHuling Na-update : 2025-10-20
Magbasa pa
4話 校舎裏の真実、砕け散る初恋
 しばらくすると、「ちゅ、ちゅ……」という、リップ音が微かに聞こえ始めた。そして、次第にそれは熱を帯びていき、「ん、んんっ……。 や、やぁ……。 はぁ、はぁ……。 んっ、ダメ……やっ……。 あ、あっ……」という、拒否しつつも甘く蕩けるような吐息が漏れ聞こえてくる。心臓がドキドキと早鐘のように打ち始めた。まさかこんな場所で……と、こっちまで妙に興奮してくるじゃないかよ。 俺は、そんな気分じゃ全然ねーのに……。自嘲気味にそう思い、また一つ、深く溜息をついた。 俺ことユウマは、壁に寄りかかったまま、視線を足元に落としていた。聞きたくない。見たくもない。そう心の中で繰り返すのに、耳は嫌でも二人の吐息や、甘く交わされる言葉を拾ってしまう。 「んっ……。 や、だめ、見つかっちゃう……。ここ、学校……だよ……んっ……」 女の人の、か細く震えた声が聞こえる。男の声は聞こえない。だが、女の人が小さく息を飲んだ後、控えめなリップ音が聞こえ始めた。ちゅ、ちゅ、と、まるで小さな魚が水面を啄むような、柔らかな音だ。そして、それが次第に粘つきを帯びて、じゅ、じゅ、と水音が響くようになる。それは、ただのキスではない。舌を絡め、お互いを求め合うような、湿った音だ。 やがて、キスをする音に混じって、愛撫が始まったのだろう、女の人の喘ぎ声が聞こえてきた。はぁ、はぁ、と熱のこもった甘い吐息が、風に乗って俺の元へと運ばれてくる。 「んんっ、あ……やだぁ、そこ……だめ……あぁ……」 喘ぎ声は、途切れ途切れで、甘く、そしてどこか切実さを帯びている。スカートの中に手が入れられたのか、生地が擦れるガサガ
last updateHuling Na-update : 2025-10-20
Magbasa pa
5話 壊れた感情、歪む世界
 彼女のスカートは無残にも捲り上げられ、下着は太ももに食い込むように下げられている。いつもは制服に隠された、小ぶりで可愛らしい胸が、男の身体が打ち付けられるたびに、ぷるんと震える。その光景が、俺の心に深く刻み込まれていく。 ぺちゅ、ぺちゅ、と肉がぶつかり合う音が、俺の鼓膜を激しく叩く。カオルは、もう、ほとんど意識が飛んでしまっているかのようだ。頭を後ろに反らし、瞳を閉じて、快楽に身を任せている。 「ああぁっ、んんっ、んぅ……」 腰が何度も激しく突き上げられるたびに、彼女の白い太ももがぴくん、と跳ね、割れ目から男のものが抜けては、ねちゅ、ねちゅ、と湿った音を立てて再び挿入されていく。俺は、その光景から目が離せなかった。不快感と、どうしようもない興奮が、俺の体を支配していく。今まで見たことのない、淫らに開かれた彼女の姿に、俺の息子は熱を帯び、硬く膨張していった。 俺は、カオルが快感に喘ぐ姿を見ながら、自分の息子を握りしめ、ゆっくりと上下に動かし始めた。 ぺちゅ、ぺちゅ、と聞こえる音に合わせるように、自分の手も動かしていく。俺の好きな人が、他の男に抱かれている。その事実が、俺の理性を焼き尽くし、ただただ、本能的な快楽だけを求めていた。 俺の視線は、カオルと先輩の絡みつく身体から離れることができなかった。不快だったはずなのに、いつの間にかそんな感情は快感に塗りつぶされていた。カオルが快楽に喘ぎ、目を蕩けさせるたびに、俺の心臓は激しく高鳴る。 「んっ、あ……ぁあ、んん……」 か細く甘い喘ぎ声が聞こえるたびに、俺は自分の熱を持った息子を、無我夢中で扱いた。カオルの胸が揺れ、腰がぴくんと跳ねるたびに、俺の手つきはさらに激しくなる。 何度も、何度も、頭の中ではカオルが俺に抱かれている妄想が駆け巡っていた。先輩の代わりに、俺がカオルの身体を突き上げ、彼女の喘ぎ声を独り占めしている。そんな現実とは違う世界を思い描くことで、俺の興奮はさらに高まっていった。 そして、俺の理性はついに崩壊した。熱いものが込み上げ、視界が白く染まる。ドクドクと脈打
last updateHuling Na-update : 2025-10-21
Magbasa pa
6話 崩壊する日常と、一人ぼっちの彼女
 そうだよな……。小学校に入る前から、放課後には公園で二人きりで遊び、互いの家を行き来した。一緒にお風呂に入ったこともあったし、隣に並んで眠りについた夜も一度や二度じゃない。小学校も中学校も、毎日のように顔を合わせ、他愛のない話をして、仲良く過ごしてきた。 しかし、俺から離れていったのは、拒絶したのは、カオルの方じゃないか。俺の告白をはっきりと断り、そして一年上の先輩と付き合い始めたのは、他でもない彼女自身だ。今だって、その彼氏と仲良くしているのだろう。勝手に俺を遠ざけておいて、今さら、まるで何事もなかったかのように、気まぐれで仲良くしようとするなよ。俺の心は、そんなに都合のいいものじゃない。俺はそう心の中で叫んでいた。 これまでの彼女の言動が、走馬灯のように頭の中を駆け巡る。昔は「結婚してくれる?」と無邪気に問いかけてきたくせに、大きくなったら「理想が高いから」と告白を断り、そして「あんたとはレベルが違う」と俺の全てを否定した。散々、俺の心を弄んでおいて、今さら何なんだ。 振り払った手に残る、わずかな彼女の体温。それが、かつての温かさを思い出させ、同時に、今の彼女の冷たさを際立たせる。俺は、もう昔の俺じゃない。彼女に都合よく振り回される俺じゃない。そう心に誓いながら、校舎の出口へと、一歩、また一歩と足を進めた。背後から、カオルの呆然とした表情が目に浮かぶようだったが、俺は振り返らなかった。もう、彼女の顔を見ることに、意味はない。俺は、もう二度と、彼女の隣を歩くことはないだろう。 数日後、俺はまたしても校舎裏の茂みの中にいた。誰にも見つからないように身を隠しながら、ふと聞こえてきた女友達たちの噂話に耳を傾ける。どうやら、カオルについて話しているらしい。 「ねぇ、知ってる? カオルちゃんと付き合ってる先輩って、すっごいお金持ちで、しかも超イケメンなんだって」 「やっぱりねー。あんなモテる先輩なんだから、言い寄ってくる女なんて山ほどいるよね」 その言葉に、俺の胸はざわついた。どうやら、カオルが付き合っている先輩は、お金持ちで美形。当然ながらモテることは、俺も知っていた。カオルが言っていた「理想」そのものだ。だからこ
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7話 すれ違う後悔と、冷えた心
 まあ、自業自得というか……。そう思ってしまう自分がいた。自分で選んだ男だろ? 望み通り美形で金持ちの男と付き合えて、喜んでいたんだから、それで良いじゃないか。そう心の中で冷たく呟きながら、俺は、遠くで一人佇むカオルを冷めた気持ちで見ていた。 以前の俺なら、きっと駆け寄っていたかもしれない。話を聞いて、力になりたいと願っていたかもしれない。でも、今の俺には、そんな感情はもう残っていなかった。彼女に突き放され、心を深く傷つけられたあの時の痛みが、俺の感情を麻痺させていた。 彼女の孤独な姿は、俺の心を揺さぶらない。それどころか、どこかでざまあみろ、というような、醜い感情が芽生えていることさえ自覚していた。かつての優しい思い出は、今ではただの幻影にすぎない。もう、俺の心の中に、彼女を想う純粋な気持ちは残っていなかった。 学校の帰り道、昇降口を出たところで、またしてもカオルが俺に声を掛けてきた。秋の冷たい風が、彼女のポニーテールを揺らす。「ゆ、ユウくん……? 一緒に帰ろ?」 その声は、以前の自信に満ちたものとはまるで違っていた。どこか怯えているようで、緊張しているのがありありとわかる。彼女の視線は定まらず、俺の顔色を窺うように揺れ動いていた。「好きな人が出来たんだろ? そいつと帰れよ。俺は関わる気はねーよ」 俺が突き放すようにそう言うと、カオルは俯いたまま、か細い声で話し始めた。ポニーテールが、力なく揺れている。「……それ、ダメだったの。わたしなんか相手にされるわけないのに、喜んじゃって……舞い上がって、周りが見えてなかった」 急に話し出したかと思えば、彼女は潤んだ瞳で俺を見上げてきた。まるで俺が彼女を泣かせたかのような目だ。その瞬間、ちょうど下校中の生徒たちが、好奇心に満ちた視線を二人に向け始めていた。彼らの視線が、まるで鋭い刃のように俺とカオルを切り裂いていく。俺は、その視線から逃れるように、カオルからさらに一歩距離を取った。 正直なところ、もう関わる気はまったくなかった。俺を見下すような言い方で
last updateHuling Na-update : 2025-10-21
Magbasa pa
8話 冷めた心と、消えない絆
 俺の言葉は、まるで氷の刃のように冷たかっただろう。だが、こうでもしなければ、俺の心がまた彼女に揺れてしまうのが怖かった。一度突き放すと決めたんだ。もう、後戻りはできない。「……そんなこと、しない!ちょっと、憧れてただけなの。もう……懲りたし」 カオルは、俺の言葉に、必死に食い下がるように反論してきた。その声は、泣き出しそうなほどに震えている。「やっぱり……一緒にいて気を遣わなくて、楽しく過ごせる人と一緒がいいって……」 その言葉は、俺の告白を断った時とは真逆だった。俺は、その矛盾に、胸の奥がチクリと痛むのを感じた。俺がずっと彼女に言い続けてきた言葉と、全く同じだ。彼女は、遠回りをして、結局俺と同じ場所に辿り着いたのだろうか。そう思うと、少しだけ、心が複雑な感情で満たされていくのを感じた。「頑張って探してくれな。俺は、優しい彼女を探してるからさ」 俺は、そう言って、今度こそ本当にカオルに背を向けた。もう、これ以上話しても無駄だ。そう思ったからだ。俺の心は、もうボロボロだった。彼女の言葉に、一瞬揺らいだ感情も、再び突き刺さるような痛みに変わっていく。 俺の言葉に、カオルは立ち止まり、俯いたまま動かなくなった。その姿は、まるで全身から力が抜け落ちてしまったかのようだった。俺は、一度も振り返らなかった。 ただ前だけを見て、一歩、また一歩と歩き続ける。アスファルトを踏みしめる俺の足音だけが、やけに大きく響いていた。冷たい風が頬をかすめていく。その冷たさが、俺の心に染み渡るようだった。もう二度と、彼女の声に耳を傾けることはないだろう。そう心に誓いながら、俺は一人、帰り道を急いだ。 翌日、学校はカオルの噂で持ちきりだった。俺が登校すると、あちこちからひそひそ声が聞こえてくる。まるで、校内に霧のように立ち込めた噂話が、俺の耳にだけはっきりと届いているかのようだった。「また校舎裏でエッチしてたらしいよ!」「誰とでもヤらせてくれるらしいぞ!」 そんな下卑た噂が、まるで
last updateHuling Na-update : 2025-10-22
Magbasa pa
9話 孤独な告白、冷めた心
 授業が始まる時間になっても、カオルは戻ってこなかった。担任が少し心配そうに彼女の席に目をやるが、結局授業はそのまま始まった。その後も、カバンの置かれたままの席は空席のままで、昼休みになってもカオルは姿を見せなかった。 俺は、昼食をとる気にもなれず、あちこちとカオルがいそうな場所を探して回った。保健室の扉をそっと開けてみたり、彼女がよく一人で本を読んでいる図書館の隅を覗いてみたりしたが、どこにも彼女の姿はない。 まさかとは思いつつも、忌々しいあの場所、校舎裏の茂みへと足を向けた。重い足取りで、人の寄り付かない薄暗い場所に踏み込む。だが、そこに彼女はいなかった。ただ冷たい風が吹き抜けるだけで、俺の心だけが、重く沈んでいくような気がした。カオルにひどいことを言った後悔と、彼女を見つけられない焦燥感で、俺の胸は張り裂けそうだった。 一応、担任の先生にカオルのことを尋ねてみた。放課後の職員室は静かで、俺の声がやけに響く。「カオル見かけないですけど、もう帰ったとかですか?」 担任の先生は、眉間に皺を寄せながら答えた。「なんだか泣きながら職員室に来てな。体調が悪いから帰ると言って、帰って行ったぞ」 その言葉に、俺の胸はチクリと痛んだ。やっぱり、俺たちのクラスにいた男子の心ない言葉が原因だったのだろうか。俺は、自分でも何を考えているのかわからないまま、口を開いていた。「……そうですか。カバン、届けても良いですか?」 先生は、少し驚いたように目を丸くしたが、すぐに表情を緩めた。「そうだな、お前たちは家も近く、昔から仲が良かったもんな。助かる。頼むわ」 俺は先生からカバンの入った袋を受け取り、職員室を後にした。ずっしりと重くなった袋を肩にかけながら、俺は自嘲する。 ……俺、何してるんだ……? もう、カオルとは関わらないと決めていたはずなのに。それなのに、自分からカバンを届けてくると言ってしまった。俺の心は、まだカオルから離れられずにいる。そんな自分の弱さを感じながら、俺は重い足取りでカオルの
last updateHuling Na-update : 2025-10-22
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10話 初恋の残骸、再び向き合う
 俺はそう言い放ち、彼女の腕を振り払うと、足早に立ち去った。カオルの、悲しみに満ちた表情が、俺の瞼の裏に焼き付いて離れなかった。かつての純粋な彼女の笑顔と、今の悲しい表情が、俺の心の中で激しく交錯していた。 カオルから積極的に声をかけられたり、あの日のように触れられたりするたび、俺の胸には懐かしさがこみ上げてきた。小学校からずっと続いた、気兼ねなく笑い合った日々。そんな温かい思い出が、冷え切った心にじんわりと染み渡るようだった。 しかし、その懐かしさも束の間、すぐに校舎裏で見てしまったあの光景が脳裏に焼き付くように蘇ってくる。快楽に蕩けたカオルの表情、生々しい肉のぶつかり合う音、淫らに揺れる身体。純粋な思い出は、不快な感情と混ざり合い、ぐちゃぐちゃになっていく。 まるで、幼い頃に大切にしていた宝物が、泥水に浸されてしまったかのような感覚。どれだけ拭い去ろうとしても、その汚れは簡単には落ちない。カオルと過ごした過去が、美しく輝くものから、見たくない、触れたくない、汚れたものへと変わってしまったようだった。 あの時、俺が感じたのは、ただの嫌悪感だけではなかった。裏切られたような絶望と、二度と戻れない過去への喪失感。それらが複雑に絡み合い、俺の心を蝕んでいく。 同時に、身体の奥底から込み上げてくる熱に、俺は抗えなかった。カオルの、あの淫らな姿を思い出すだけで、どうしようもなく興奮してしまう自分がいた。その感情が、俺の心をさらに深く混乱させる。俺は、ベッドに横たわり、久しぶりに自分の息子を扱いていた。快感に震えながらも、俺の心は、懐かしさと不快さの間で、激しく揺れ動いていた。 かつて愛した少女の姿が、今では快楽の対象となってしまった。その事実が、俺の心を深く、深く蝕んでいく。俺は、快楽に身を任せながらも、心の中では、二度と戻らない、純粋だった日々を思っていた。この感情は、一体どこへ向かうのだろうか。俺には、もう分からなかった。 翌朝、ベッドの中でぼんやりとスマートフォンを眺めていると、珍しくメッセージの通知が届いた。差出人はカオルだった。俺は、眉間に皺を寄せながら画面をタップする。『ごめん。今日やっぱり休むね。学校に行きづらいし&
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