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第1372話

Author: 栄子
それから優希がレストランに着いて、お店に入ったとたん、バッグの中のスマホが鳴った。

彼女は足を止め、スマホを取り出した。

知らない番号だった。

電話に出ようとした、その時だった。窓際の席に座っていた男性が立ち上がり、こちらに手を振っているのが見えた。

優希は、それが颯介だとすぐにわかった。

チャコールグレーのスーツに身を包んだ、背の高い男性だった。

優希がためらっているうちに、着信音は鳴りやんだ。

彼女はもう気にせず、スマホをバッグに戻し、颯介の方へ歩いていった。

近づくと、優希にも彼の顔がはっきりと見えた。

写真とほとんど変わらない。

キリっとした眉に、涼しげな目元。落ち着いた雰囲気で、いかにもエリートビジネスマンという感じだ。

優希は颯介を見て、にっこり微笑んだ。「小山さん、お待たせしてすみません。法律事務所で急な用事ができてしまって......」

「いえ、大丈夫ですよ」颯介は優希に優しく微笑み、穏やかな声で言った。「二宮さんも午前中お仕事で、お腹が空いたでしょう。どうぞ座って、注文しましょう」

優希はうなずいた。「はい」

しかし、彼女が動く前に、颯介が
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