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第52話

Penulis: 連衣の水調
彼女の盾となって、後半生くらいは穏やかに過ごさせてやりたかった。

なのに今、彼女はこの世界から……消えようとしている。

胸が痛くて、息もまともにできない。

医者は胤道の気持ちを察して、静かに口を開いた。

「私たちも……悔しいですが、彼女の肺は貫かれていて、傷は非常に重症です。それに……患者さん自身が、生きようという意志をまったく持っていませんでした。……ただ、もし可能性があるとすれば――」

黒い瞳が鋭く光る。

胤道はすがるように身を乗り出した。

「もし、なに?」

「……もし、『医学界の伝説』と呼ばれる、学士院医学分野会員の神谷(かみや)さんが、治療を引き受けてくだされば……ですが……彼はもう涼城市にはいません。それに、今はもう手術は行っていないのです」

それは、希望を与えるようでいて、実質的には「無理だ」と言っているのと同じだった。

胤道の指が白くなるほど拳を握りしめた。

だが、そのときふいに口を開く。

「……神谷さんの弟子だったら?」

医者は一瞬驚き、すぐに反応した。

「もしそうなら……希望はあります!」

両の拳が強く震える。

本来なら、蒼真なんかにこ
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平田 麻里
マジ、キモい。最低横柄男。
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