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第7話

Author: ユキ
それからの数日、聖は珍しく家に居続けた。鹿乃子の機嫌が悪いことを察したのか、彼は稀なことに梨花に謝罪させた。

梨花は鹿乃子の前に立ち、投げやりな口調で言った。

「お義姉さん、ごめんなさい。あの日はちょっとカッとしちゃって」

鹿乃子は冷ややかな視線を一瞥させただけで、言葉を返す気にもならず、背を向けて部屋に入り、バンと音を立ててドアを閉めた。

梨花は驚いて身を震わせ、すぐに聖の懐に飛び込んで震える声を出した。

「兄さん、お義姉さん私を殴ったりしないよね?」

聖はなだめるように彼女の背中を叩いた。

「兄さんがいる。誰にもお前をいじめさせはしない」

その言葉が終わるか終わらないかのうちに、部屋の中からガタガタと何かをひっくり返すような音が聞こえてきた。

聖が眉をひそめ、ドアをノックしようとした瞬間、ドアが勢いよく開けられた——

鹿乃子が大きな段ボール箱を抱えて出てきた。彼女は彼を見ようともせず、真っ直ぐリビングのゴミ箱へと向かい、ガラガラと音を立てて中身をすべてぶちまけた。

聖の瞳が僅かに収縮した。

箱の中身は、彼女がこの数年、自分に関して大切に集めてきたコレクションのすべてだった。

自分が何気なく書いたメモ、水を飲んだコップ、自分が唯一贈ったプレゼント——彼女が死に物狂いでねだって手に入れた数珠のブレスレット。

それらが今、まるで生ゴミのように捨てられたのだ。

「どういうつもりだ?」

聖の声は冷え切っていた。

鹿乃子は手の埃を払い、淡々と言った。

「別に。もういらないだけ」

あなたの物も、あなたという人間も、私、秋月鹿乃子にはもう必要ない。

そう言い捨て、彼女は背を向け、二度と彼を見なかった。

梨花は聖の顔色が変わるのを目の当たりにし、少し嫉妬してわざと言った。

「兄さん、お義姉さんの機嫌とらなくていいの?」

聖はしばらく沈黙し、やがて口を開いた。

「必要ない。自分で勝手に消化して、すぐにまた拾いに戻ってくるはずだ」

この六年間、自分が死に物狂いで彼を追いかけ、愛してきたように。

壁一枚隔てた部屋の中で、その言葉を聞いた鹿乃子は笑い出しそうになった。

間違ってる。

西園寺聖、今回ばかりは、あなたの読みは大間違いよ。

その夜、聖は鹿乃子と梨花を連れてチャリティーパーティーに向かうことになった。

鹿乃子は行きたがらなかったが、聖は淡々と言った。

「お前の友人の夏美も来ている。ずっと家に引きこもっていないで、気晴らしに行ったらどうだ」

鹿乃子は少し考え、結局ドレスに着替えた。

最近の出来事はあまりに重苦しく、誰かと酒でも飲まなければやってられなかった。

道中、彼女は聖と梨花とは一言も口をきかず、終始目を閉じていた。

車が道半ばまで差し掛かった時、突然轟音が響いた——

ドカン——

刺すようなヘッドライトが直射し、鹿乃子の目に制御不能の車が正面から突っ込んでくるのが映った。次の瞬間、世界が回転した。

次に目が覚めた時、冷たい鉄錆の匂いが鼻をついた。

鹿乃子は辛うじて目を開け、自分と梨花が廃倉庫の椅子に縛り付けられていることに気づいた。両手は後ろ手に縛られ、胸には爆弾が巻き付けられている。

意識を失う前、衝突してきたもう一台の車から降りてきたのは、西園寺グループの宿敵、氷室(ひむろ)家の次男だったことを微かに思い出した。

彼が自分と梨花を拉致したのは、西園寺家への復讐のためか。

梨花は隣で絶えず泣き叫んでいた。その声は鋭く耳障りだった。

「誰かいないの!助けて!助けてよ!死にたくない!」

爆弾のタイマーが残り数分を示しているのを見て、鹿乃子は無理やり冷静さを取り戻し、自分の爆弾の解体を試み始めた。

しかし、梨花の泣き声がうるさくて頭痛がし、冷たく言い放った。

「泣かないで。死にたくなければ、さっさと自分で爆弾を解除なさい」

梨花はさらに激しく泣いた。

「怒らないでよ!解除なんてできないわよ!兄さん、どこにいるの、怖いよ……兄さん……」

その瞬間、倉庫の重い扉が蹴破られた。

聖が飛び込んできた。

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