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第1193話

Author: 風羽
待つというのはあまりにも長い。

それが望みの薄いものを待つとなれば、なおさらだ。

年の瀬が近づく頃。

彰人の脳腫瘍はまだ発症していなかったが、肝臓の病はほとんど爆発的に悪化していた。

一度入院して治療を受けたものの、退院後は薬でどうにか持たせている状態だった。

涼香はほとんど付きっきりで彼の世話をしていた。

彼女の部屋は寝室の隣にあり、ほかに二人の看護スタッフも常駐している。

彰人と願乃がまったく顔を合わせていないわけではなかった。

メディアの業務は舞と京介が引き継いでいたものの、莫高チップとのやり取りなど、いくつかの案件は彰人自身が直接関わっていた。

――そのわずかな口実を使って。

彰人は願乃と二度だけ会っている。

いずれも会社での、事務的な面会だった。

舞はそれを知り、呆れながらも、どこか哀れに思っていた。

年末が迫るある日。

彰人はふと、結代に会いに行きたいと思った。

何か、プレゼントも買ってやりたかった。

だが彼の体調は日に日に悪くなっている。

脳の状態もあり、ひとりで外出することは許されていない。

そのため外に出るときは、必ず涼香が付き添っ
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