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第19話

作者: 柊木
園子が目を覚ました時、まつ毛が微かに震え、ゆっくりと瞼が開いた。病室の眩しい蛍光灯の光に、反射的に目を細めた。

ぼやけた視界の中、遊助がベッドの脇に立ち、険しい顔をしているのが見えた。

「遊助さん……」

声は弱々しく、涙声だった。涙が瞬く間にあふれ出した。

「これ、夢じゃないよね?本当にここにいるの……」

福子がすぐさま駆け寄り、園子の手を愛おしそうに握りしめた。

「園子、やっと目が覚めたのね!本当に肝が冷えたわ!

もう二度とあんな馬鹿な真似はしないで。あなたはずっと、私が認めたお嫁さんなんだから。遊助もきっとあなたと結婚してくれるわ」

だが園子は、じっと遊助だけを見つめたまま、震える手を伸ばした。

「遊助さん、本当に私と結婚してくれるの?本当に?」

遊助はただ無表情に頷いた。

そのたった一度の頷きだけで、園子は瞬時に泣き笑いの表情になった。手首の傷も構わず、園子は勢いよく身を起こすと、遊助の腰にしがみついた。

「やっぱりそうだと思った!私を見捨てるわけないって分かってた!」

その抱擁はあまりにも強く、爪が食い込むほどだった。声には、病的なまでの執着が滲んでい
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