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53話

Author: 籘裏美馬
last update publish date: 2026-02-19 18:25:47

誠司達と別れたもみじは、髙野辺に車椅子を押してもらい、本屋の駐車場に戻ってきていた。

「……髙野辺さん。変な事に巻き込んでしまい、ごめんなさい」

もみじが肩を落とし、申し訳ない気持ちでいっぱいになりつつ髙野辺に謝罪をする。

すると、髙野辺は優しく笑いながら首を横に振った。

「気にしないでください、新島さん。俺は少しも気にしていませんよ。……さあ、病院に戻りましょうか!」

わざと明るく振る舞ってくれているのだろう。

そんな髙野辺の優しさにもみじは弱々しく笑い、頷いた。

「悪い、胡桃。今日の買い物はまた今度だ。俺は少し用事が出来た。家に送る」

「──えっ、誠司さん!?どうして!お姉ちゃんの所に行くの!?」

誠司の言葉に、胡桃が泣きそうに顔を歪める。

誠司は悲しそうに自分に抱きつく胡桃を抱きしめ、慰めてやりつつ答える。

「いや、違う。少し仕事を残しているんだ。……会社に向かうから……」

「そうなの……?本当に?お姉ちゃんの所に行っちゃわない?」

「ああ、本当に仕事だ。胡桃を送ったら、会社に行くだけだよ」

「……分かったわ、誠司さん。私だと、手伝えないお仕
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