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第10話

Autor: 雨宮澪花
深夜近く、舟真はようやく帰宅した。

彼は上着をソファに無造作に放り投げ、人気のないリビングを見回しながら、あくび交じりに使用人に尋ねた。

「昨日、家からあんなに電話がかかってきたのは何の用だった?」

掃除中だった使用人は丁寧に答えた。

「旦那様と奥様が朝霧家の方々をお招きしておりまして……」

「朝霧」を聞いた瞬間、舟真の表情は不快に曇った。彼は彼女の言葉を途中で遮った。

「もういい。これから朝霧家の話は俺に報告するな」

そう言い捨てて、そのまま寝室に向かった。

目を覚ましたときには、すでに翌日の昼だった。

階下に降りると、両親がちょうど昼食を取っていた。母が手を振って呼んだ。

「舟真、汐音に電話して、到着の時間を……」

舟真はテーブルにつきながら、冷淡に言い放った。

「式場を見に行く予定があるから、手が離せない」

母は特に咎めることもなく、自らビデオ通話をかけた。

その瞬間、宜野からも電話がかかってきた。

舟真の顔に優しい笑みが浮かび、イヤホンを耳に装着した。

「こんなに早起きして。じゃあ、俺が迎えに行って、一緒に朝ごはん食べよう」

そう言いながら立ち
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