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第11話

Author: チビッコ
康司は壁際に寄り、連絡先から友人の番号を探し出して電話をかけた。

大学時代の友達で、彼の家の隣のマンションに住んでいる相手だった。

電話がつながると、康司は早口で事情を伝え、家まで様子を見に行ってもらい、寧々の無事を確認してほしいとすがるように頼んだ。

友人は二つ返事で引き受け、今すぐ向かうからあまり心配しすぎるなと言ってくれた。

康司は電話を切り、その場にしばらく立ち尽くしていたが、グランドスタッフに3度も呼び出しのアナウンスをされて、ようやく重い足取りで搭乗口へと向かった。

席に着き、背もたれに寄りかかって目を閉じる。嫌な予感に心臓が早鐘を打っていた。

飛行機が滑走を始め、エンジンの重い唸りが耳の奥に沈み込んでくる。

康司は目を閉じたまま、あの日の飛行機を不意に思い出していた。

あのときはひどく単純に考えていた。人数が多いほうが賑やかでいい、どうせ寧々は聞き分けがいいから、少し優しく宥めれば済むだろう、と。

だがその後、次から次へと出来事が続き、彼は何度も何度も寧々を後回しにし、幾度となく「もう少し待ってくれ」と告げてきた。香代のことが片付いたら、と。

寧々がこ
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