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第817話

Penulis: 青葉凛
どれほど互いに愛し合っていようと、家柄という名の冷酷な壁が立ちはだかる限り、二人の間には永遠に埋まらない深い溝が横たわり続ける。

外部の人間がどれほど手を差し伸べても、この問題の根本を解決することはできない。

それでも……二人で手を取り合って、その壁に立ち向かうことはできなかったの……?

残酷な運命に引き裂かれた親友と愛すべき部下を想い、紫音はやり場のない無力感と歯痒さに唇を噛み締めた。

紫音は静かにため息をつき、優しく、けれど諭すようなまなざしで蘭を見つめた。

「蘭、あなたが仕事に対して誰よりも真面目で、向上心に溢れていることは私が一番よくわかっているわ。

でもね、今のあなたは仕事を口実にして、わざと自分を痛めつけているようにしか見えない。

そんなに自分を追い詰めないで。あなたが心から笑顔でいられること……それが何よりも大切なことなのよ」

さらに紫音は、言葉を慎重に選びながら続けた。

「二人の関係だってそうよ。今は八方塞がりに見えるかもしれないけれど、流れに身を任せるしかない時だってあるわ。

もし、あなたの心の奥底にまだ浩一さんへの想いが残っているのなら……どうか
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