見習い魔女竜胆白緑は四十六歳

見習い魔女竜胆白緑は四十六歳

last updateLast Updated : 2025-09-17
By:  173号機Ongoing
Language: Japanese
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十歳の誕生日、うっかり真の魔女になりたいと口にして、異世界から日本へ飛ばされ早うん十年。優しい魔女とその夫に拾われて何不自由なく育った見習い魔女(男)は、なんと見習いのまま四十六歳に!! 異世界人だからか、性格が悪いのか、はたまた教育の賜物か、とにかく偽りだらけの見習い魔女(男)。果たして彼は真の魔女になれるのか……

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Chapter 1

プロローグ

 俺の名前は竜胆白緑。

 竜胆はそのまま読んで「りんどう」、白緑と書いて「みどり」。見習い魔女をやっているれっきとした男だ。

 きっとこの世界の人たちからすると、男が魔女だなんて意味が分からないことだろう。でも俺はこことは別の世界から来た。だから男が魔女でもいたって普通。

  目的は真なる魔女になるため。いわば修行だ。しかし現在、修行は難航……いや停滞している。

 転移してきた少年時代、運良くその日のうちに優しい魔女たちに拾われ、超難関と言われる国立の魔女大学まで通わせてもらったのに、俺は相も変わらず見習い魔女のまま。

 なぜなら俺の力の根源である魔力がこの世界には微々たる量しか存在しないから。それはつまり使える魔法も習得できる魔法も、ものすご~く限られるということ。

 そしてこの世界の魔女が根源としている力は妖力で、ほぼ無限に存在する。お陰で実力差は開くばかり。

 しかもこの世界の魔女は完全で強烈な女社会。

 別に自称フェミニストや過激派ポリコレなる脳みそバーサーカー気味の魔物が男を排除しているわけじゃない。と思いたいが実際はどうなのだろう。未だ分からない。

 とにかく男が魔女とバレようものなら恐ろしい目に遭わされること必至らしい。

 ただ俺は種族的な能力でほぼなにも消費せずに変身できる。それで今までなんとかバレずにやってこれた。変身を魔法と偽り、あとは謀略のみで大学を卒業したのはちょっとだけ自慢だったりする。

 けどやっぱり俺は見習いなのだ。ず~っと見習い。そんなもの十を数える辺りでさらりと卒業するのが当たり前にもかかわらず。

 ああ、気が付けばもうすぐ四十六歳。

 ずっとバイトと魔女の修行で稼ぎはほぼ無し。おまけに実家住まい。なんとかせねばと思う一方で、そんな生活も悪くないと感じる自分もいる。

 どうしたものか……。

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