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第10話

Auteur: えみっ子
もう一方の海域。

修一は、佳乃が海流に乗って漂着した可能性のある沿岸部や離島をしらみつぶしに捜索していた。

真弘の潜水部隊がいくら探しても佳乃の遺体を発見できなかった事実から、修一は「佳乃はまだ生きているかもしれない」という大胆な推測に至った。

そのため真弘と二手に分かれ、波の流れるルートを辿って必死に手がかりを追っていた。

しかし、数日が経過しても何の成果も得られない。

焦燥感で心はただ沈み込んでいく。

そんな矢先、修一のスマートフォンがけたたましく鳴り響いた。

「増井様、至急池上邸へお戻りください!加瀬様が大変です!」

ネット上で紗耶香の本性が暴露されてから五日目。

修一と真弘は、ようやく池上邸へと帰還した。

リビングのソファでは、紗耶香が目を真っ赤に腫らして泣きじゃくっている。

その姿に、二人の男は胸を激しく締め付けられた。

「ごめんな、紗耶香。ここ数日お前を放ったらかしにして、本当に悪かった。でも安心しろ。ネットの騒ぎは俺がすでに手を回して揉み消した。お前を中傷した連中には弁護士を立てて、必ず正当な裁きを受けさせてやるからな」

真弘は紗耶香を腕の中に抱
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