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第112話

Autor: ドドポ
離婚届と離婚協議書には、はっきりと洵の署名があった。

流麗で勢いのある筆跡だ。

ついに……

洵と離婚できる。

離婚すれば、洵とは赤の他人だ。

洵は千雪と堂々と一緒になれる。

いや。

離婚しなくても、彼は千雪と堂々と付き合っていたが。

「どうだ、今さら後悔したか?」

顔を上げると、洵の目にはあからさまな嘲笑があった。

「いいえ……」

澪は首を振った。

後悔はない。

ただ、実際にサイン済みの書類を手にしても、想像していたほどの興奮や感動はなかった。

今回の離婚が、洵から言い出されたものだからかもしれない。

巻き添えを食うのが嫌だからと。

「ペンある?」

澪が尋ねた。

「ない」

洵の答えに澪は呆然とした。

記憶では、洵は万年筆を持ち歩く習慣があったはずだ。

「私が離婚しない口実を作れるように、わざと言ってるの?」

澪は見て取った。洵はいまだに、自分が本気で離れたがっているとは信じていないのだ。

自惚れ屋め。

だが洵にはその資格があるのも事実だ。

「家に帰ってペンを探して書くわ」

澪は書類をしまった。

「待て」

洵は澪をキッチンへ引っ張っ
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Comentarios (3)
goodnovel comment avatar
awayfromhome-takako
流産させて、子供まで産めなくしたくせに、その分補償考えろよ、クズが。 身一つの離婚て何なん? あり得ない 地獄へ落ちろ!
goodnovel comment avatar
辛子明太子
洵の胃を気にしてどうする、何かを期待してる様なセリフにしか聞こえない。
goodnovel comment avatar
辛子明太子
コメント見ると皆さん澪にイラついて同情すらない(笑)
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