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第459話

作者: 風羽
九条薫は苦労を厭わなかった。ただ、藤堂沢のプライドを傷つけてしまうことが怖かった。

介護士たちは手際よく、

30分ほどで藤堂沢の入浴介助を終え、浴室を片付けてから部屋を出て行った......もちろん、男性介護士が二人もいる寝室に、九条薫が入ることはできなかった。

彼らが出て行ってから、彼女は寝室に入った。

寝室のシャンデリアは消えており、読書灯だけが点いていた。藤堂沢は彼女が入ってくると、手招きをしてベッドに来るように促した......

彼の声は優しく、まるで先ほどのことなどなかったかのようだった。

九条薫は彼の元へ行き、隣に横になった。

彼女は彼の腕に抱かれ、石鹸の香りを胸いっぱいに吸い込んだ。藤堂沢は彼女を抱きしめ、肩を優しく撫でた。そこには、情欲はなかった......

しばらくして、彼はかすれた声で言った。「お前も見た通りだ。俺は風呂に入るのにさえ、人の助けが必要なんだ。薫、拓と一緒にいる方が、お前のためになる」

九条薫は、さらに顔を彼の胸にうずめた。

反論はせず、彼の温かい肌に自分の肌を寄せ、震える声で尋ねた。「じゃあ、私たちは一体何なの?沢、あなたは自分の
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