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第662話

Author: 風羽
水谷苑は突然、取り乱したように話し始めた。

彼女の瞳には、かつての初々しさはなく、そこには深い怨念が宿っていた。「時也、私はもう何もないのよ!兄も人生ズタボロでB市にいられなくなってるし!あなたは私があなたに仕返しをしていると言うけれど......実際には、仕返しではなく私はあなたのために償いをしているのだよ!

津帆の命!そして、私の命、二人の命を以て!

それでも足らないっていうの?

どうして私を無理に生かそうとするの?

なぜ、私が生きていかなきゃいけないの?もう希望すらないのに......時也、真心を踏みにじられ、毎日相手の機嫌を伺いながら生きる辛さ、あなたにはわからないだろうね?あなたは自分が刑務所での経験が心に傷になっているようだけど、私もある意味同じなのよ!

香市での最初の1年、私はあなたを愛していたから、あなたの顔色をうかがいながら生きてた。あなたが笑ってくれるだけで、一日中幸せだった!

逆にあなたが不機嫌な時は、ただ心配するだけじゃなく、自分が何か悪いことをしたんじゃないかって、何度も自問自答してた。あの頃の私は、あの愛に囚われて、だんだん息苦しくなっていった
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