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第963話

Auteur: 風羽
階下では、子供たちが走り回っていた。

九条美緒が可愛らしい声で、九条津帆を「お兄ちゃん」と呼びながら走っていた。

九条時也は目を閉じ、しばらくの間、幸せな気分に浸っていた。

彼は布団をめくり、身を起こし、簡単に洗面を済ませると、着替えを済ませて階下へ降りていった。

階下は、とても賑やかだった。

高橋と二人の子供たちは、リビングで遊んでいた。そして、どこからか持って来た大きなテーブルでは、水谷苑は手書きの年賀状を作っていた。彼女は美術を学んでいたので、絵も字もとても上手だった。

一枚一枚、心を込めて丁寧に書き上げるその姿は、真剣そのものだった。

庭にもたくさんの小さな電飾が飾られ、キラキラと輝いてとても可愛らしかった。

九条時也は静かに、しばらくの間、その光景を見つめていた――

そして、彼の目には涙が浮かんでいた。

どこか懐かしい光景だった。しかし、すべてが新しく、彼と水谷苑の新しい幸せの始まりだった。

高橋が顔を上げると、彼を見つけた。

そして、九条時也に小言を言った。「40歳過ぎても、まだ落ち着きがないんですね!拘置所から出てきたばかりなのに、また懲りなくて.
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