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第1303話

Author: 桜夏
しかし、大輔には任務がある。彼は意を決して人混みに飛び込み、営業スマイルを貼り付けて、黙々と透子の姿を探した。

会場を一周してみたが、透子の姿は見当たらない。代わりに、数人の知った顔を見つけた。

柚木一家と、水野夫妻だ。大輔は挨拶に行くつもりはなかった。彼らには彼らの輪があり、談笑している最中だったからだ。

今日の会場には年配の招待客も多いが、新井のお爺さんの姿だけが見当たらなかった。

大輔は、先日の騒動を思い出した。おそらく、新井のお爺さんは合わせる顔がなくて来られなかったのだろう。

その点、蓮司は随分と「図太い」。招待されていなくても、あらゆる手段を使って来ようとするのだから。

大輔は人のいない隅へ行き、携帯を取り出して社長に状況を報告した。透子はまだ会場に来ていないようだが、来たら機会を見て近づくと伝えた。

送信した直後、不意に肩を叩かれた。大輔は驚いて振り返ると、そこに立っていたのは義人だった。

大輔は挨拶した。「水野社長、こんばんは」

義人は驚いた様子で言った。「見間違いかと思ったが、本当に君か」

彼は続けて尋ねた。「どうやって入った?」

今日のこの場に
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