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第541話

작가: 桜夏
蓮司はのどを鳴らし、声はかすれていた。「……それほど、あいつを好きなのか」

大きな苦しみといろんな感情がぐるぐる回って、やがてそれら全部が消えて、ただ苦い気持ちだけが残った。

「たとえあいつの性格に問題があっても、たとえお前に近づく動機が不純でも、たとえ最後にお前が傷つくことになっても……」

透子の顔は冷たく、何の感情も見せていなかった。

最初の質問には答えず、彼女は次の言葉にだけ、選んで返した。

「彼の性格に問題があるですって?蓮司、あなたはよくもそんなことが言えるね。あなたの性格は、どれだけ立派なの?

結婚生活での精神的虐待、暴力、浮気、愛人を堂々と家に連れ込む……あなたは、間違いなく最低の人よ」

透子の言葉は冷静だったけど、一言一言が針のように蓮司の胸に突き刺さり、心臓が縮みあがって、表情は苦しそうにゆがみ、思わず全身から力が抜けた。

そうだ、聡はろくでなしだ。でも自分は、聡より百倍も性質の悪い、人でなしだ。

「俺はただ……君が騙されたり、傷ついたりしないでほしいだけなんだ……」

いつも頂点に立ってきた男が頭を下げ、その姿はみじめそのもので、昔の威勢は全くなく
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