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第542話

Author: 桜夏
「桐生社長、誤解です!僕たちはこちらの誰も買収してませんし、権限外の行動でもありません。ただ、まだ社長のアシスタントさんに連絡してなかっただけで。

前回、新井グループと旭日テクノロジーが提携を結んだとき、何度か行き来がありましたよね?

手続きを簡単にするため、新井グループ側は旭日テクノロジーからもらった臨時通行証を持ってます。有効期限はプロジェクト終了までです」

駿は、その言葉を聞いて大輔を見つめ、彼が言ったことが確かにあったような気がして、やっと思い出した。

だが、彼は奥にいるその招かれざる男を、怒りで歯を食いしばりながら睨みつけて言った。

「提携の交渉を担当してたのは周防部長だ。通行証は彼に渡したもので、新井……社長に渡したんじゃない!」

あまりの怒りに、彼は何度も新井蓮司のフルネームを叫びそうになったけど、ここは自分の会社の食堂だ。なんとか我慢するしかなかった。

駿は詰め寄った。「それに、あのとき周防部長ははっきり言ってた。新井社長は今後、こちらのプロジェクトには関わらないって。だからこそ、安心して彼に渡したんだ。今になって、これはどういうこと?」

大輔は問われ、
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