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第1007話

Author: 小春日和
中井は、冬城がここまで冷酷に振る舞うとは思っていなかった。

実際、遺体が発見された後すぐに、彼らは不審な点を突き止めていた。浅井は焼死ではなく、焼かれる前に銃で撃たれて命を落としていたのだ。

こんなことを仕出かす人物が誰なのか、考えるまでもなく冬城しかいない。

とはいえ、浅井は死ぬ直前まで冬城家の夫人だった。その葬儀を冬城家が粗末に扱えば、必ず外部の疑念を招き、冬城家にとっても、冬城自身にとっても何の得にもならない。

「中井さん、本当に社長の言う通りにしていいんですか?」

中井はしばし黙り込み、「大奥様に伺いを立てよう」と答えた。

冬城家の本邸では、中井から報告を受けた冬城おばあさんが険しい表情で言った。「司が分別を欠いているなら、あなたまで同じなのか?何と言っても浅井は我が冬城家の夫人であり、司の妻だった。死後に離婚しようと、この葬儀は立派に執り行わねばならない。人を使って手配しなさい」

「かしこまりました、大奥様」

冬城おばあさんは居間に腰を下ろし、中井が出て行ったのを見届けてから、大垣に鏡を持ってくるよう言いつけた。

大垣が鏡を差し出すと、冬城おばあさんは鏡の中に映る年老いてやつれた自分の姿を見て、胸の奥にわずかな苛立ちが広がった。

この顔では、若さなどとうに失われている。福本宏明が好意を示さないのも無理はない。

「大垣さん、私はもう年を取ったのかしら」

「大奥様、どうして急にそんなことを?」

「皺も増えて、肌はたるみ、目も濁ってきたように思うのよ」

冬城おばあさんは深く息を吐き、瞳には諦めの色がにじんでいた。

彼女は冬城家の大きな家業を守るために、ほとんどすべての青春を費やしてきた。

今のこの姿で、いったい誰が好んでくれるだろうか。

「大奥様、同年代の方々と比べても少しも老けておられません。五十歳にしか見えませんよ」

「そうかしら」

冬城おばあさんは若い頃、夫の心をつなぎとめるために体型を維持し、欠かさず美容に気を配ってきた。しかし歳を重ねれば、顔も体もやはり衰えていくものだった。

数日前に海外を訪れた時、彼女は福本家の繁栄を目の当たりにした。とりわけ、かつて自分に憧れを抱いていた男が今も変わらず颯爽とした姿でいたのを見て、長年押し殺してきた未亡人としての心が、わずかに揺さぶられた。

冬城おばあさんはとうとう抑えきれ
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