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第1138話

作者: 小春日和
福本陽子は勢いよくテーブルを叩いて立ち上がり、顔を真っ赤にして叫んだ。「どうして結婚してる女に手を出すのよ!なんで瀬川なんかを好きになるの!」

「陽子!落ち着けって!俺は――」

「午後のあの告白、ちょっと感動しちゃったのよね。もしもう少し早く出会ってたら……」

真奈はわざとらしくため息をついた。

その一言で陽子の怒りはさらに燃え上がる。「なによ!告白までしたの?このこと絶対パパに言うからね!パパに足を折ってもらうんだから!」

「陽子!陽子!」

福本英明の顔はみるみるうちに暗くなり、福本陽子はスカートをつかんで階段を駆け上がっていった。

一方の真奈はというと、何事もなかったようにスープを口に運びながら、まるで他人事のような顔でその様子を眺めていた。

「瀬川!お、お前ひどいじゃないか!」

「え?私、嘘なんて言ってないけど?」真奈は目の前の福本英明をじっと見つめた。「じゃあ……私が好きだから私の食事や行動を調べてたんじゃなくて、別の目的があったってこと?」

真奈がまだ探るような目を向けてくるのを見て、福本英明は緊張のあまりごくりと唾を飲み込んだ。

冬城の言ってた通りだ。
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