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第1137話

作者: 小春日和
「半分は本当で、半分は嘘だな」

「どの半分が本当で、どの半分が嘘なの?」

「他のことはともかく、あいつが真奈を好きだってのは間違いなく嘘だ」

黒澤がきっぱりと言い切ると、真奈は思わず眉を上げた。「へえ、じゃあ私の魅力ってそんなに弱い?どうして福本英明が私を好きじゃないって断言できるの?」

「好きな人を見る目は隠せないもんだ。俺にはわかる」

黒澤は真奈を見つめた。かつての自分でさえ、簡単に「好きだ」なんて言えなかった。

さっき福本英明が好きだと口にした時、あまりにも平然としていて、目にはひとかけらの熱もなかった。だから黒澤にはすぐわかった――あれはただの言い訳だ、と。

黒澤の視線が熱を帯びる。真奈の頬がわずかに染まった。「はいはい、黒澤様の言う通り。人を好きになる時の目つき、誰よりもわかってるのはあなただもんね」

まだ真奈が黒澤を受け入れていなかった頃、彼はよく彼女をじっと見つめていた。その頃の真奈は黒澤の気持ちを知らず、彼が何とかして自分を利用しようとしているのだと思っていたのだった。

後になって、真奈は黒澤が自分を見つめていたのは、好意からだと気づいた。

「でもさ
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