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第1198話

Auteur: 小春日和
「ちくしょう!」

男の変声器はまだ外れておらず、伊藤は慌てて壊れた仮面を外すと、首に装着していた変声器も引きちぎるようにして取った。「なんで俺に向かって撃てたんだ!こっちは限定版のハンドメイドスーツなんだぞ!弁償しろ!」

「……」

唐橋龍太郎は手にした拳銃を見下ろし、それから車から這い出てきた運転手に目をやった。

さっきまでのこと……全部、芝居だったのか?

「ごめんね、龍太郎くん。用心のためだから、許してね」

真奈は地面から立ち上がり、服についた埃を軽く払った。

さっき仮面をかぶって壁のように立ちふさがっていた男たちは、みな佐藤家のボディガードだった。

唐橋龍太郎は眉をひそめて尋ねた。「どういうことですか?僕を試したのですか?」

「あなた、海城は初めてなんでしょう?」真奈はそう言ってから、ゆっくりと続けた。「この道は佐藤邸から冬城グループへ向かう道じゃないわ。むしろ反対方向よ。もし少しでも違和感を覚えていたなら、さっきの時点で気づけたはず」

「なるほど……昨夜、僕に送らせたあのメッセージは、僕を試すためのものだったのですね」

伊藤は唐橋龍太郎の肩をぽんと叩きながら
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