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第328話

Author: 小春日和
白石が戻ってくると、真奈は眉をひそめて尋ねた。「さっき彼と何を話していたの?」

白石はわずかに口元を緩めた。普段はどこか禁欲的なその顔に、掴みどころのない笑みが浮かぶ。「もしこれ以上撮るなら、その場でカメラをぶっ壊すって言ったんだ。それから、彼の競合メディアにこの騒動を一面に載せてもらうってね。そうなったら、カメラはパー、スクープは奪われる。記者としては、もう終わりだろうって」

真奈はその一言にぐうの音も出なかった。

前から白石は腹黒くて策士だとは思っていたが……どうやらそれは、想像以上だったようだ。

一方その頃、冬城は真奈と白石があまりに親しげにしている様子を目にし、思わず眉をひそめた。

そこへ、中井が警備からの報告を受けて駆け寄り、顔色を変えて伝える。「総裁!浅井さんと大奥様が到着されました!」

「誰が呼んだんだ?」

冬城の目が鋭くなった。

中井は慌てて答えた。「大垣さんでも大奥様を止めきれず……どうしても浅井さんを連れていらっしゃると仰って……どうにもなりませんでした」

冬城おばあさんは昔から言い出したら聞かない性格で、その気迫に逆らえる者など一人もいなかった。
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Comments (1)
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良香
はずぅ〜。自分ところのタレント売り出して貰う為にお願いしておきながら、お願い先の顔潰してる、って分からないのかね。 まあ、真奈ちゃんが仕掛けたんだし、いっか。 冬城の新しい妻の披露も兼ねてるんだしな! このまま浅井が夫人になった時過去の犯罪が掘り返されたら冬城も終わりだね。
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