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第1449話

Auteur: 小春日和
佐藤邸の中。

立花は馬場に車を地下駐車場まで運転させた。真奈はこの道中一言も発しなかった。

車を降りる時になって、立花が言った。「30分やる。荷物はまとめられるか?」

「……荷物はとっくにまとめてあるわ。ありがとう」

真奈の声はとても低く、立花は聞こえなかったかのように言った。「30分後、すぐに降りてこい。俺の時間を無駄にするな」

立花は車を降りる気配もなく、真奈はこれが立花なりの配慮だと理解した。

真奈は車のドアを開け、階上へ向かった。

佐藤邸は相変わらず厳かで、ここはがらんとして誰もいなかった。

佐藤茂が去って1ヶ月、階段を行き交って書類を運ぶ人も、出入りする医師や専門家の姿も、もうない。

ここには何もない。

ただの空き家だ。

夢の中では、佐藤邸の人々は皆笑顔を浮かべていた。

真奈は今でも夢の中の光景を鮮明に覚えている。真奈が裏庭から客間へ駆け込むと、みんなの顔には笑みが浮かび、自分もまた同じだった。

真奈は2階へ上がり、佐藤茂の書斎の前まで来た時、足を止めた。

ふと、ドアを開けると、佐藤茂が窓際に立って真奈に向かって微笑んでいるのが見えた。

佐藤茂の
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