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第1540話

Auteur: 小春日和
伊藤は車の中で微動だにしない黒澤を見て、すぐに幸江に言った。「こいつは本当に陰険なやつだ!内心では焦りまくってるくせに、表面では平気なふりをしてやがる。見てろよ!」

そう言うと、伊藤は車のドアを開け、黒澤の腕を掴んで引っ張り出しながら、歯を食いしばって言った。「早く出てこいよ!俺の嫁さんが怒ってるんだ!美琴の前で恥をかかせないでくれよ!」

黒澤は伊藤に引っ張られるまま車から出た。

幸江が前に出て言った。「遼介、真奈はそんな軽い女じゃないわ。きっとあなたの説明を待っているか、わざとあなたを怒らせようとしてるのよ!今すぐ上に行って、ちゃんと話してきなさい。それからその病気、ちゃんと治しなさい!わかった?」

「そうそう、お前の姉貴まで言ってるのに、そんなに意地を張ってどうするんだ?このまま意地を張ってたら、真奈は他人の嫁になっちまうぞ!」

伊藤はそう言いながら黒澤をホテルへと押しやった。

しかし黒澤はただそこに立っているだけで、動こうとしなかった。

その時、近くにいた黒澤家のボディガード数人が駆けつけ、何の説明もなく幸江と伊藤を引きずり去った。

「ちょっと!何すんのよ!放しな
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