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第1648話

مؤلف: 小春日和
「お礼なんて言わなくていいわ」

「瀬川さんが俺のボスのことを心配して、わざわざ連れてきてくれたのは分かっています。本来、俺の身分じゃボスに会いに行くことなんてできませんから」

馬場は以前、真奈のことをひどく嫌っていたけれど、長い時間を共に過ごすうちに、彼女への見方をすっかり改めていた。

「お礼ならもう聞いたわ。今は白石を見つけて、立花の居場所を聞き出すことが先決よ」

真奈はそこで言葉を区切り、真剣な面持ちで続けた。「それとね、あなたをここまで連れてくることはできたけど、今日中に立花を連れ戻せるかどうかは分からないわ。私の言いたいこと、伝わってる?」

「分かっています」

馬場は重々しく頷き、言葉を絞り出した。「俺からも、瀬川さんにお願いしたいことがあるんです」

「何のこと?」

「この先の道が危険なのは分かっています。ボスは俺にとって、この世で唯一の家族なんです。苦しい時期をずっと一緒に乗り越えてきました。あの時、ボスが俺を見つけてくれなければ、俺はとっくに死んでいました」

そう言いながら、馬場は突然真奈を真っ直ぐに見つめた。

その黒い瞳には揺るぎない決意が宿っており、
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