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第589話

Auteur: 小春日和
「おばあさま!」

冬城は眉をひそめて声を上げた。冬城おばあさんは、孫の心が真奈に傾いているのを分かっていた。だからこそ、感情をいくぶん抑えながらも、言うべきことははっきりと口にした。「別に、あんたにチャンスを与えないつもりはないのよ。でもね、あの男との関係を私が世間に暴いたら、どうなるか分かってるんでしょうね?あんたなんて、皆に唾棄されて終わりよ。いい?私が保証するわ。あんたみたいに節操のない女を、妻にしたいと思う男なんて、この世に一人もいない!」

「もういい!」

冬城は冷たく祖母の言葉を遮ると、手にしていた写真を一枚残らず真っ二つに破り、無造作にゴミ箱へと放り込んだ。

その様子に、冬城おばあさんの顔色はみるみるうちに曇った。孫が真奈に他の男の影があると知ってなお、彼女をかばうとは思ってもいなかったのだ。「司……」

「おばあさま、俺は真奈を信じている。どうであれ、彼女は俺にとって唯一の妻だ」

そう言って、冬城はそっと真奈の手を握った。

だが、冬城おばあさんは黙ってはいなかった。「司!あんな家の名を汚すような女、絶対に許してはならないよ!一体どれだけ愚かなの?そんな真似をし
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