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第 19 話

Author: スイカのキノコ
その言葉に、寛人は尚吾の瞳の奥に一瞬だけ炎が灯るのを見た。彼は慌てて口を噤み、尚吾のデスクの上に招待状を置くと、逃げるように部屋を出て行こうとした。

去り際に、彼は振り返って付け加えた。「そういや、俺ら、橘陽先生と契約しちまったぜ。お前さ、ずっと新作狙ってたんだろ?ぜひ来てくれよ!」

彼は尚吾が真依こそ橘陽だと知った時どんな顔をするのか、今から楽しみで仕方なかった。

「とっとと失せろ」尚吾は冷たく言い放った。

「はいよ!」寛人は素早く退散した。尚吾は引き続き契約書に目を通したが、視線は何度も離婚協議書の方へ吸い寄せられた。

昨夜、ベッドの中ではあれほど情熱的だったのに、今日はもう、寛人を次の相
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