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第 49 話

Author: スイカのキノコ
お風呂から上がった真依は、タオルでざっと髪を拭いたあと、ちょうどドライヤーを手に取ったところだった。そのとき、リビングから氷川祖母のかすかな声が聞こえてきた。「真依、もうこんな時間なのに、尚吾はまだ帰ってこないの?外で接待して飲み過ぎて、帰れなくなったんじゃないの?」

真依は驚いてドライヤーを壁にかけ直すと、そっと顔を出してリビングの壁時計を見やった。時刻はすでに夜の十時四十分を回っていた。

まさか、まだおばあさんが尚吾のことを気にしてるなんて……

「おばあさん、どうしてまだ起きてるの?言ったでしょう、彼最近忙しいから、たぶん外で泊まってるんだよ」

真依は軽く額に手を当てた。普段ならおばあちゃ
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