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第560話

Auteur: 似水
「なんでお前がここにいる?」祐介は眉を寄せ、探るように雅之を見た。

「フッ!」雅之は鼻で笑い、冷たく目を細めた。「お前こそなんでここにいる?」

祐介の端正な顔に浮かんでいた微笑が消えかける。「俺は里香の友達だ。会いに来るのに、なんの問題もないだろう?」

「ほう、なら僕は彼女の夫だ。ここにいるのは当然だろ?」雅之は何でもないように淡々と言い放った。

祐介は眉をさらに寄せ、「お前たち、もう離婚してるんじゃなかったのか?」

「離婚したら一緒に寝ちゃいけないって、誰が決めたんだ?」雅之は軽く肩をすくめ、悪びれた様子もなかった。

祐介の顔色が険しく変わり、一歩詰め寄ると雅之の襟を掴んだ。「お前、もう彼女と終わっただろう?これ以上まとわりつくなよ!里香はお前と別れて、やっと前より幸せになったんだ!」

「そうか?」雅之は襟を掴まれているのも気にせず、冷静な視線を里香に向けた。「里香、そいつの言うことは本当か?」

里香の肩がピクリと震えた。しばらくすると、祐介に歩み寄り、少し震えた声で尋ねた。「祐介兄ちゃん、どうしたの?何か用?」

祐介はその青ざめた顔を見て、すぐに雅之の襟を離した。
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