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第127話

Author: ミス・シャドー
「植物状態の人間を、私が妬むわけないでしょう」柚希は皮肉って返した。

「信じられないなら、実紀を連れ去った人に聞いてみれば?柚希が死んだことは私には何の関係もないわ」

香織は耳を塞ぎ、悲鳴をあげながら興奮した様子で走り去った。

柚希はその背中を見送ると、ついに感情を抑えきれず、高らかに笑い出した。

もともと礼音の言葉を疑っていたが、香織の反応を見て確信した。実紀に確かに異変が起き、もはや望月家の後継者争いの相手はいないのだ。

ついに一矢報いた!

今や風歌も実紀も死んでいて、俊永の愛を争う者も、名利と地位を妨げる者もいなくなった。

柚希の気分は最高に高揚していた。

サラダをフォークで刺して口に入れても、笑みがこぼれるのを抑えられない。二口ほど口にすると、さっさとベッドサイドテーブルに置き、布団を払いのけた。

メイドが慌てて駆け寄った。「お嬢様、どうなさいますか?」

「退院よ」

柚希は断固とした口調で、メイドに支えられながら車椅子に座り、病室を後にした。

香織は病院を出ると、望月家の運転手に音羽家別荘まで最短距離で走るよう命じた。

夜も深まり、満天の星が夜の静寂に
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