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第16話

ショコラちゃん
フィオナは急患室へ運ばれ、一命を取り留めた。

だが目を覚ました時、精神はすでに崩壊していた。

毎日枕を胸に抱き、優しく撫でながら呟くのだ。

「いい子ね、ねんねしなさい……お母さんがいるからね、誰にもあなたを奪わせないわ……」

病室の外で、看護師が哀れむようにため息をついた。

「激しい精神的なショックと、頭部への強い衝撃……その二つが深く絡み合い、彼女の精神の均衡を完全に壊してしまったのです……お目覚めになっても、ひどく正気を失っておいでです。

このまま入院して投薬と静養を続ければ、少しは落ち着くかもしれませんが……もし治療を放棄されるのであれば、精神収容院へ移して管理してもらうしかありません。一生……このままでしょうね」

アルバートは冷ややかにフィオナを見つめ、少しの迷いもなく答えた。

「収容院へ送ってくれ。費用は俺が出す」

彼らは共に、リオラを死に追いやった殺人犯なのだ。

彼自身も、一生悔恨の中で生きることが運命づけられている。

子供を失い、一生を冷たい精神収容院で狂ったまま過ごすこと。それこそが、亡くなったリオラに代わり、彼がフィオナに与える最後の罰だった。

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