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第22話

Author: 小野ナイ
遙花の瞳に満ちていた憎しみは、昴真の言葉とともに恐怖に呑まれていった。

志田家で妊娠中の彼女は、昴真の「手段」を痛いほど思い知っていた。

たとえ昴真の母が二十四時間体制で見張りをつけていても、昴真の差し向けた人間はその隙間を縫って、何度も彼女に罠を仕掛けてきた。

もし彼女がもう少し運が悪ければ——きっと何も知られないまま命を落としていたに違いない。

昴真は、その細かく震える顎に気づき、目を細めた。

もし紬音が自分の「過ち」を嫌わなければ、遙花など、とっくにこの世からいなくなっていた。

幸いにも、その腹の子はもういない。彼にとっては、余計な「厄介」が一つ減っただけのこと。

「二度と俺の前に現れるな」

昴真は冷たく言い放ち、手を拭うようにハンカチで指先をぬぐった。

「次、見かけたら——こんなもんじゃ済まない」

冷酷な一言を残し、病室のドアを乱暴に閉めて去っていく。

その響きに、遙花の肩がビクリと震える。

彼女は両手で毛布をきつく握りしめた。

一方、この町の別の場所にて。

紬音は名残惜しげに叔父夫婦を帰りのバスに見送り、古民家へと戻る道を歩いていた。

国内での用
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